声優オタクの声優さん ぱーと8

だいた〜ん ページ5

.




「………ごめんもう一回言ってくんない？」


「え、だからしたい」


「………野暮なこと聞くけど何を？」


「…………セッ」


「ほんとごめん俺が悪かった！！！」




どうしてこうなった。
俺はついさっきまで例の男の話を聞いていたはずなのに。

今日ついに俺がいなくても話しかけてきたし、なんなら恐怖を覚えたと。
あわよくば結婚したかった〜とか俺でも怖いわ。


なのに突然したいとか話の流れおかしくね？




「Aさん？何を思ってしたいと？」


「本能かな？」


「何言ってんの………？」


「きーくんもしたくなるでしょ？本能的に」


「いやあるよ！？あるけど！？」




まさかAの口からしかも妊娠中にこんな言葉を聞くことになろうとは。
普段なら絶対大喜びして速攻ベッド行きだけど、妊娠してる以上不安と恐怖があってじゃあしようかってことにはならない。

本人はいろいろ調べて「大丈夫！できるって！激しくなければセーフ！」とかすごい前向きなんだけど。




「とりあえずお風呂入ろ？あと俺に心の準備させて…」


「はーい」




.




.




.




.




結論から言うとすることになった。
というのもお風呂で説得された上、めっちゃ誘われた。
流石に我慢できないよね？仕方ないよね？




「ねぇ？キスマーク付けていい？」


「ほんとにどうしたの……？」


「付けたくなった」


「………わかったからそんな目で見ないで！
付けていいから！！」




普段言わないようなことを連発した上にキスマーク付けていい？とかどうしたのって。
いろいろ我慢させてたしいろいろあったからまあいいかって。
それにいつも俺が付けてばっかりだから付けてもらうのは嬉しい。




当たり前のように押し倒されて首元に顔を埋める。
首筋に髪の毛と吐息が当たってくすぐったい。


柔い唇が喉の辺りに触れた。そのまま強く吸われる。
我慢できなくて思わず声が漏れた。
それを聞いて機嫌がますます良くなったのか「ふふっ」と色気を含んだ笑い声が聞こえた。


やっべぇ……完全に遊ばれてる。
伊達に声優やってねぇな。
色々培ったもの全部ここで活かしてくるじゃん。



このままやられっぱなしも癪だから腰を支えて起き上がった。

そして不意に思い出す。




「……喉に付けたな！？！」


「目立っていいでしょ？」


「文句言うなよ……」




お返しに一番目立つところにデカいの付けてやった。




.




みんなはちゃんと調べてね…




.

マーキング→←怒ると怖い

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す