検索窓
今日:5 hit、昨日:12 hit、合計:376,647 hit

ハジメテの ページ24

.






今日交渉してみようと心に決めてからは早かった。

Aちゃんがキッチンにいる間に風呂に入って身支度整えて。
それから寝室に行ってベッドを整えて。

最後に心の準備。



正直ここまで念入りに準備するなんて初めてのことで。

情けない話、今までは成り行きとか流れとかそういう感じでことを進めてきた。


けど今回は違う。
一生添い遂げたいと思った子だから。
大切にしたいと思ったから。


嫌だって言われたら諦める。
良いよって言ってくれるまで待つ。

それくらいの覚悟は出来ている。



Aちゃんに「寝室にいるから」と声をかけてベッドに座り、来てくれるのを待った。








.









「お待たせ。

どうしたの?そんなに改まって………」


「うん。とりあえずここに座って」






状況が理解出来ていないようだけど素直に俺の隣に座ってくれた。

座ったのを確認してからAちゃんの方を向いて自分の胸に引き寄せた。






「ほんとに甘えたさんだね 笑」


「ねー、Aちゃん」


「どうしたの?」


「…………抱きたい」


「………えっ」


「Aちゃんを抱きたい。

……Aちゃんが俺の事好きじゃないのは分かってる。好きになってくれるまで手ぇ出さないっても言った。

でもごめん。どうしても…抱きたい。

もちろん嫌って言ってくれていいから。
絶対我慢するし浮気もしない。


だからAちゃんの本心聞かせて」







顔は見れなかった。
というより見えないように頭を抱いて自分の胸に押し付けた。

怖い。拒否されるのが心底怖い。


恋愛がこんなに不安になるものだなんて知らなかった。







「きしょーさん」


「………っ」


「あのね、私まだきしょーさんのこと好きかどうか分からないの。

でもね少なくとも付き合い始めた頃よりも男の人として意識してる。

多分ちゃんと好きになっていってるんだと思う。



だからね、えっと。

優しくしてくれるなら…いいよ……」







消え入りそうな声だったけどAちゃんは確かにいいよと言ってくれた。






「優しくする。絶対。大事にする」


「うん、ありがとう」


「痛かったら言って」






Aちゃんをそっとベッドに押し倒す。

顔を見れば真っ赤に染まっていた。



可愛くて仕方がない。



そんなAちゃんの上に覆いかぶさって優しくキスをした。







そのまま甘くて長い夜は更けていく…………。





.

Twitter→←好きという気持ち



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (227 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
566人がお気に入り
設定タグ:声優 , 男性声優 , 谷山紀章
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

吐息(プロフ) - お話大好きで何度もリピートして読ませてもらってます(*ˊˋ*)Twitterシリーズとっても大好きです!! (2022年5月13日 10時) (レス) id: 8b136feb2f (このIDを非表示/違反報告)
ゆうくん(白夜)(プロフ) - ミックーリさん» あああああああああぁぁぁありがとうございます!!!!!!!┏○ペコッ (2020年1月20日 22時) (レス) id: 891a01bcc7 (このIDを非表示/違反報告)
きりんりん - まってました!今回も仲のいいふたりがとても可愛かったです (2020年1月6日 23時) (レス) id: a5fa3f05f4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうくん(白夜)(プロフ) - ミックーリさん» ┏○)) アザ━━━━━━━━ス! (2020年1月5日 15時) (レス) id: 891a01bcc7 (このIDを非表示/違反報告)
ミックーリ(プロフ) - ゆうくん(白夜)さん» 文ストですね!了解しました! (2020年1月5日 14時) (レス) id: 2958225488 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ミックーリ | 作成日時:2019年11月8日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。