紀章さんの胸の内 ページ7
.
たっつんとAちゃんが出て行ってすぐに安もっちゃんとサイガーと鈴くんがスタジオに入ってきた。
「おはよーございまーす」
「おはよー」
「おー、紀章。相変わらず早いなぁ」
「俺よりもAちゃんとたっつんの方が早いよ」
「でも2人ともいなくないっすか?」
「今はAちゃんを落ち着かせに行ってる」
「「「あー…………」」」
どうやら納得した模様。まああんだけ公言してればそうなるか。
「ねぇねぇ。純粋な疑問だけどさ、紀章くんはAのことどう思ってんの?あそこまで敬愛されてるとさ、意識せざるを得ないでしょ?同じ事務所だけど」
「まー確かに意識するよね。後輩だし。あと純粋にかわいい」
「へぇ〜。それは好きってことでええの?」
だろうなって顔してるサイガーとニヤニヤしてる鈴くんと「確かにかわいい顔はしてるよなぁー」って呟いてる安もっちゃん。
そして鈴くん。なんでその答えに至ったのかが疑問なんだが。
「言ってしまえば好きだな」
「え!?まじで言うてる!?俺冗談のつもりやったんやけど!?」
「だよねぇ。紀章くんAを見る目だけなんか違うもん」
「あ、やっぱりバレてた?」
「もー何年の付き合いだと思ってんの。事務所同じだし」
さすがにあっさりバラしすぎたかなとも思ったけど、鈴くんの驚いた顔見れたし問題ない。
あとやっぱりサイガーにはバレてた。安もっちゃん?驚いて固まってる。
「でも攻略難しいでしょ?まともに会話できないし」
「そう。それでちゃんと話したいなって思って、花井ちゃんに今日俺が現場にいるの黙っててって伝えてたんだけど」
「なるほどフリーズしたと」
あ、安もっちゃん復活した。
んー。確かに俺のファンでいてくれるのは嬉しいんだけど、もうぶっちゃけ15年以上の付き合いになる訳だし、いい加減慣れてほしいなぁって言うのが本心。
同じ事務所で15年以上の付き合いでサシで飲みに行ったことなんかないし会話もちゃんとしたことない。
まぁモヤモヤするよね。
それなのに人懐っこいし天然人たらしだから、すぐ友達作って飲みに行っちゃって。
さっきだってたっつんと仲良さそうに隣に座って話してたし。
分かってはいるけど嫉妬するよね。別にAちゃんと付き合ってるとかそんなんじゃないけどさ。
「さて、どうしたもんかねぇ……」
.
907人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男性声優」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
七巳流 - キーヤァーん (2022年7月13日 19時) (レス) @page2 id: 366f1c99c5 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - おもしろ度の投票なんで一回だけなんだろう。毎回読む度に面白いんだけど(笑) (2019年9月18日 20時) (レス) id: c23d485c4b (このIDを非表示/違反報告)
ミックーリ(プロフ) - 朔さん» はじめまして!これからもっとニヤニヤする展開を考えてるのでもっとニヤニヤしてください!笑(?) (2019年9月15日 17時) (レス) id: 2958225488 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - 初めまして〜ニヤニヤしながら一気に読んじゃいました!これからの絡みが楽しみです。Twitterはニヤニヤしましたw更新楽しみにしてます! (2019年9月7日 2時) (レス) id: d99f80bc4c (このIDを非表示/違反報告)
ミックーリ(プロフ) - shinox2さん» Twitterは笑ってもらえるような展開にするよう心がけているので、そう言っていただけるとすごく嬉しいです!ありがとうございます(^^) (2019年8月26日 16時) (レス) id: 2958225488 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミックーリ | 作成日時:2019年7月23日 17時