ド緊張 ページ6
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「お、おはようございます………」
「お前さっきの元気はどこいったよ…」
「もー、いい加減慣れてよAちゃん 笑」
無理です。緊張、ド緊張。どうしよう。
待って待って。そもそも今日のアフレコ紀章さんいるの!?やばい全然知らなかった。
いつも紀章さんと一緒になる時は前日の夜に覚悟決めて、朝起きて覚悟決めて、スタジオ入りする前に覚悟決めて仕事するのに……
今日は何もしてないからどうしよう………ちゃんとアフレコできるかな……やばい胃が痛くなってきた………
「あーあ。固まっちまった。」
「悪いねーたっつん。楽しそうに話してたのに。」
「大丈夫っす。というよりどうやったら紀章さんと話せるかって会話だったんで 笑」
「あ、そうなの?」
「というか、たぶん俺らの会話聞こえてないっすよ」
「ちょっと俺離れるな。たっつんよろしく」
「了解です」
胃が痛い胃が痛い………どうしよう、トイレ行く…?いやあからさますぎるかなぁ…いやでも今更か………
「痛ぁっ!!?」
「いい加減現実逃避はやめろ」
「叩くことないでしょ!!?」
「叩かねぇと戻ってこないだろうが!」
「ほら、ちょっと出るぞ」と私の腕を引いてスタジオから出る達。その時にチラッと横目で紀章さんの方を見れば、笑顔で手を振ってくれた。
あ、これもう人生終わってもいいかもしれない。
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連れてこられたのは談話室のようなところ。
長椅子に座らされて軽いお説教。
「ほんといい加減に………なんで顔赤いんだよ……」
「え、あ。たぶんさっき紀章さんに手ぇ振ってもらえたから……だと……」
思い出しただけで顔が熱くなるし口元が緩む。
何も知らない人から見たらただの変態だなこれ。
「まじでただのファンだな」
「当然!!!」
「胸張って言うことじゃねーよ!」
「はぁ……んで?紀章さんいるの知らなかったのか?」
「う、うん。申し訳ないことに……」
「いつもはマネージャーから連絡来るんだろ?」
「そうなんだけど、今回なにも連絡来なくて」
そもそも紀章さんが出ることは事務所にも連絡いってるはずだから、マネージャーの花井ちゃんは当然知ってただろうし。なんで連絡来なかったんだろう……
「ま、いいか。とりあえず始まるまでここで覚悟決めろ。紀章さんの前で失敗出来ねぇだろ?」
「当たり前でしょ!
ちょっと覚悟決めるからそっとしといて……」
「へいへい」
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七巳流 - キーヤァーん (2022年7月13日 19時) (レス) @page2 id: 366f1c99c5 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - おもしろ度の投票なんで一回だけなんだろう。毎回読む度に面白いんだけど(笑) (2019年9月18日 20時) (レス) id: c23d485c4b (このIDを非表示/違反報告)
ミックーリ(プロフ) - 朔さん» はじめまして!これからもっとニヤニヤする展開を考えてるのでもっとニヤニヤしてください!笑(?) (2019年9月15日 17時) (レス) id: 2958225488 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - 初めまして〜ニヤニヤしながら一気に読んじゃいました!これからの絡みが楽しみです。Twitterはニヤニヤしましたw更新楽しみにしてます! (2019年9月7日 2時) (レス) id: d99f80bc4c (このIDを非表示/違反報告)
ミックーリ(プロフ) - shinox2さん» Twitterは笑ってもらえるような展開にするよう心がけているので、そう言っていただけるとすごく嬉しいです!ありがとうございます(^^) (2019年8月26日 16時) (レス) id: 2958225488 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミックーリ | 作成日時:2019年7月23日 17時