2 ページ3
私は岸君が好きだ。
でも、岸君には彼女がいる。
だから、この想いには蓋をしないと。
それでも、彼が私に笑顔を向けてくれるたびに、
好きという気持ちがあふれてくる。
岸君が、誰にでも優しいのはわかってる。
私に対する言動が無意識なのもわかってる。
そして何より、りおちゃんが大好きなこともよくわかってる。
よく言うでしょ?
恋は理屈じゃないって。
今はその言葉の意味がよくわかる。
恋を知らないころはわからなかっった。
でも、どんなに自分に暗示をかけても
好きで好きで仕方ない。
岸君、りおちゃんとケンカしないかな?
りおちゃんのこと嫌いにんらないかな?
りおちゃんがとんでもなく性悪女だったりしないかな?
そんなことを考える私のほうが
とんでもない性悪女だ。
「ただいま。」
いつの間にか家に着いていた。
「おかえりー。暑くなかった?大丈夫?」
「大丈夫だよ。心配しすぎ。お兄ちゃん。」
「もう。冷たいなぁ...」
「きもいぞ。中島。」
「ふまたんひどぉい。」
「ふまたん言うな。」
「風磨くん、来てたんだ。」
「おう。A、元気にしてたか?」
「うん。まぁ。」
「なんだ、元気なさそうじゃん。」
「うーん。風磨くん。相談があるの。」
5人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:作間そらと | 作成日時:2018年7月15日 18時