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悪い予感は的中。
暫く"その人"は、お店に現れなくなってしまった。
それでも変わらず、お店を訪れる度に、
……こんなんだったら、本物だって気付かない振りをしておけば良かった。
……大好きな人にそっくりなあの人を、こっそり眺めるだけで幸せだったのに。
それはまさに後悔。
そしてその感情が膨んでいくうちに、
本物の岸優太くんのファンでいることも辛くなってしまった。
今までなら、大勢いるファンの一人でいることが当たり前だったのに、
一度特別な時間を重ねてしまうと、こうも物足りなくなるのかと、
欲張りになった自分に嫌気がさす。
「…………あーあ、」
溜め息を吐きながらも、
だけどまた吸い込まれるようにして、
無意識にそのお蕎麦屋さんに通ってしまった夜のことだった。
______『休業中』
「っ、……………」
衝撃だった。
思い出の場所に浸ることすら許されなくなってしまうなんて…。
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さくら - とても良い作品でした。自然と物語の最後には涙があふれてきました。突然ですが、続編の方を見たく、検索してみましたが見つからず、どのようにしたら見られますか? (2018年12月15日 16時) (レス) id: 0ab5784288 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:踊れる人大好き芸人 | 作成日時:2018年7月20日 10時