今日も好き。ｰRen.Nｰ (ページ17)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:38,488 hit

story16 ページ17

．

平「Aちゃん！」

『平野くんおはよ』

あれから私は平野くんによく話けられるようになった

同じクラスにはなった事ないけど、今まで平野くんの存在すらも知らなかった私ある意味すごいと思う

平「だから紫耀でいいって言ったじゃん」

『平野くんは平野くんじゃん』

平「紫耀がいい！」

『嫌です。朝からうるさい』

なんでこんなに呼び方にこだわるのかほんと気になるんだけど、聞いてもろくな返事返ってこなそうだからあえてスルーする

永「…ふぁ」

平「あ、廉おはよ～！」

永「おう」

あくびしながらこっちへ歩いてくる永瀬くん

それに気づいた平野くんはふわふわな挨拶してたけど、素っ気ない態度で拗ねてる平野くん

『こら。挨拶ぐらいちゃんとしなさい』

永「なに？急に先輩みたいな事言わんとって」

『…いや。私先輩だからね？』

先輩らしく挨拶は大事だよって事を伝えようとしたのに。全く舐められたものだ・・・

永「あのさ」

『…なに』

永「俺今日から先輩に告白するの辞めるね」

『へ？』

突然そんな事を言われて私の頭ですぐに理解できる訳が無い

永「あ、別に嫌いになったとかじゃないから安心して」

『…安心してって、』

永「で、紫耀に譲るつもりも無いから」

平「え？俺は……っておい」

そして平野くんの言葉に聞く耳を持たずさっと自分の教室へ向かう永瀬くん

残された私達はぽかーんと口が開いている

平「なんか廉ってよく分かんないね」

『うん』

ある日から毎日のように告白をしてきた永瀬くんが突然告白辞めます宣言をしてきたり

ほんとによく分からない後輩だなって思う

平「でも、あいつAちゃんへの気持ちに嘘はないから本気で考えてやってね」

あれでも一応振られる度にへこんでるからと平野くんに言われ、いつの日かふいに見せた悲しげな表情を思い出し胸がチクリと痛む

『平野くん優しいね』

平「そう？」

『うん。すごい後輩想いだなって』

平「あいつ不器用だからさ(笑)」

いつもはどこか抜けてておバカな平野くんだけど、いざという時に頼れる先輩だね

・・そりゃモテる訳だ

平「やべえええ！」

『っ！！なに！？』

平「俺今日1時間目移動教室だった！」

『…なら早く行きなよ』

平「うん。じゃあね！」

それだけの事なのになんでここまでオーバーな反応になるのだろうか

．