偽りごっこ。___SB(M.A.G.I.C)

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貴方side









消えるのはいい。








けど







死ぬのはいや。









だからさー…はやく目の前からいなくなってよ









なーんて









私の手から天罰はくだらないけど









正直、









恨むべきものは違うんじゃないかと思うこともあった









だけど、







一度踏み入れてしまったら戻れないから









「Aちゃん……」



『勝利くん…』






佐藤「俺が、俺が止めてればよかったのかな」




『…そんなことないよ』




佐藤「俺が逃げなければ二人は傷つかないですんだのに…っ」



『勝利くんのせいじゃないよっ……』







だって







私のせいだし？w









プルルルル♪




着信_ 岸 優太





『もしもし』



岸「神宮寺っ…もう大丈夫って、」



『…そっか。よかった……』



岸「精神が問題らしい、、、」



『…そっか。またそっち行くね』






佐藤「なんて？」


『大丈夫だって』









佐藤「そういえば、宮近と顕嵐は？」





『さっきまで一緒だったのに…』








ガシャッーーーンッ









きたきた。









佐藤「なんの音…？」





ダッ……



佐藤「えっ……ちょ……っ」





音のするほうへ走る








バンッと思いっきり扉を開けると







やっぱりあの二人で









顕嵐に関してはなぜかナイフを持ってて









震えた手でそれを宮近にむける








佐藤「顕嵐っ！！！！やめろっ……」








その声も虚しく顕嵐が振りかざす









でも、そのナイフは振り落とされることはなかった









ポタポタと赤い血が床に垂れる







宮近「Aちゃんっ！！！」




阿部「………A……?」







私の握る手のひらの中にはナイフ







『顕嵐…それは違うよ……』



阿部「…」





佐藤「お前らどーしちゃったんだよ……






Aちゃんは、病院いこう」









佐藤「岸くんにも連絡しといたからね」









佐藤「でも、よくあそこに乗り込めたね




Aちゃん、すごいよ」





私はいつでも好印象









《あんたなんかいなければいいのに》









くそっ……







ギュッと手を握れば








傷が少し痛む









痛いよ









イタイ









手なんかよりも









心がイタイ









誰か









癒してよ









これも





ワガママですか

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