偽りごっこ。___SB(M.A.G.I.C)

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貴方side









岩橋「…っるさい」




バンッ









荒く開けられた扉はゆっくりと閉まっていって









隙間から見えた神宮寺の顔が





悲しそうで




状況はすぐに理解できた









なーんだ、手を出さなくても喧嘩…悪化してくれるんだ








『そろそろ本格始動しようかな〜…』







なんて呟いてすぐに






神宮寺の元へ駆け寄る









単純。









『よしっ、もう大丈夫だねっ』






そう、微笑めば






神宮寺「俺、好きだよ」





知ってる





『私には顕嵐がいるから』






さぁ、次の一言はなんだろう








なんて楽しく感じる









神宮寺「だったら消してあげる」






聞きたかった一言。








『本当に？』







つい


にやけが止まらなくなる








最低な女？








そうかもしれない









でもね





仕方ないの









『やっぱり私には神宮寺しかいないね』








そう聞こえるか聞こえないかの声でつぶやき部屋を後にする









次は、岩橋玄樹








ターゲットは神宮寺勇太。









あくびをすれば出る涙









少し先の自販機の前でうろつく岩橋玄樹が見えて






反対側から回り込んでわざとぶつかる









『心配したっ』








なんて嘘。









コマに過ぎない貴方をまた利用する









岩橋「泣いたの？」





『えっ……あ、いや……』




なんてつまらせるのは







勘のいい岩橋玄樹なら気付くよね？





岩橋「神宮寺…？」







ほらね






でも私は


『……ちがうよ』




あいつをかばう振りをする









正直、好きだとか嫌いだとか






考えなくなってきた









ただ単におとしめたいだけ









ねぇ……









.









.









思う存分潰しあってよ








復活できないほどに……さ

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