偽りごっこ。___SB(M.A.G.I.C)

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貴方side









『やっぱり』









神宮寺「宮近にでも惚れた？」









宮近海斗と抱き合ってる時に









チラッと目が合った









神宮寺勇太は







少し睨んでるようにも見えた









『そうかもね』




なんてイタズラ半分に言うと






神宮寺「は？」






なんて怒る







『なんてあると思うの？バカじゃないの』







神宮寺「そうだよな」








なんて今度は笑顔になる









神宮寺「でも、消毒な」







なんて、抱きしめられる








『べつに、汚れてない』







そう言うと









神宮寺「でも、肩は汚れただろ」







なんてオフショルの服から覗く肩にキスをする









少しだけ、









少しだけ私の事分かってくるんだって嬉しくなった





『………』









神宮寺「それにAから宮近の匂いがするのが嫌なの」








『……それなら、私も神宮寺勇太の匂いがするのが岸優太にばれたら困る』









神宮寺「友達って言えばいいじゃん」







『………ん』









パタパタ









と走る音が聞こえて体を離す









神宮寺勇太と角を曲がると






岩橋「…あれ、2人一緒だったんだ」







岩橋玄樹がいて






神宮寺「そこの自販機で会ってさ」





『うんっ、玄樹君たちはもう終わったの？』





岩橋「そっか、うん！終わったよ！」







岸「いわばし〜なんで走るんだよっ………てA〜〜〜♡」








ギュッ









『あは、お兄ちゃんどーしたの？w』







岸「Aから神宮寺の匂いがする」









そりゃね









『さっきまで少し一緒だったから』






岸「…んー！Aは俺と同じ柔軟剤の匂いでいいのー！」






はいはい





『そうだねっ』




神宮寺「え、でも岸くんとAちゃん、匂い違くない？」






うわー…







久々に聞いた、






神宮寺勇太の「ちゃん」呼び。









岸「え…同じだしー！」




『でも、お兄ちゃん香水使ってるでしょ？』




岸「…うん」




『だからだよww』






そのお陰で香り違うけどね







岸「これから香水つけないー！！！」







わかったからさ









いい加減離してくんないかな

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