○ 高嶺の花男子 ◎ Yuta.K

▲ 恋だから 12 ページ14

○ . 12








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『 好きです 』




君から貰った 、初めての言葉 ｡



え、俺...だよね？

人間違えとかないよね。


すぐさま辺りを確認し､俺しかいないことに安堵する。




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相手は、よく知る女の子だった。


優しく明るくて、皆から好かれてて。
思いやりと気配りが出来､ 少しだけ鈍いところがある。



同じクラスの、隣の席の子。


そして、俺の好きな子。






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『 き、岸くん..？』


「 あ、え､なに？」



ぼうっとしていた。

やべえ、聞いてなかった...



深夜まで起きてたからか、今更睡魔が襲ってくる。





どうする、俺。
ここは、適当に合わせておくことにする。





「 へ､へー、そうなんだ。..で？」


『 ... 』




瞬間 目を見開いた、彼女。

え、どういうこと。


選択、間違ったか？





しばらくの間沈黙が流れる。





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え、なになになに。

俺、変なこと言っちゃった？


パニックになった俺は、友達のユウタに助けを求めるメールを送る。




「 ... はぁ、」



ため息を一つ。


ふと携帯の画面に映る、自分の姿が見えた。

髪型...変じゃないよな。





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『 ......ｯ､ 』



それは、突然の出来事だったりする。


彼女が、急に泣き出してしまったのだ。

俺の頭には大きなハテナマークが浮かぶ。






「 どした？」



涙を零す彼女の側に駆け寄る。

とりあえず理由を聞いてみないと分からない。





「 橘さん？ 」



何度も呼びかけてみるが、反応ナシ。




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「 ..お−い 」


『 ...もういいです触らないで下さい 』



パシン 、

善意で出した手も振り払われてしまった。


え、なんで？！





もうパニックなんてもんじゃない。

訳が分かんねえ。





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俺がうろたえている間に、彼女は立ち上がっていた。




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そして、大きく息を吸い込んで 、






『 ____ 岸優太！私を振ったこと後悔させてやるから！』






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... はい？






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△ すれ違い 。完



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