○ 高嶺の花男子 ◎ Yuta.K

△ 恋なんて 11 ページ12

● . 11








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「 ねえ 、A 」



岸くんが私の名を呼んでいる。





『 ...なに？』


「 こっち向いて 」



ふるふる、と首を横に振る。

こんな表情(カオ)、見られたくない。





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「 お願い 」



甘えるように言う。

ほんとズルイ。





『 嫌だ..って言ったら？』


「 ... 困る 」



隣の彼はまた、悩まし気な声を出す。






少しだけなら..

いやいやいや。


でも無視し続けるのも可哀想だしなぁ。

どうしようか迷っていた時 。






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「 ちょっとでいいから 」


「 俺を見ろよ 」




『 え .. 、』




まるで、漫画のような台詞(セリフ)。

彼の言葉に驚いて、思わず顔を上げる。




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( あ、しまった )


そう思った時にはもう既に遅い。





「 やっと、顔上げた 」



目の前には満足気な顔の岸くん。

ヤラレタ。




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「 ..まだ気付かない？ 」


『 ...？』


「 俺の気持ち 」




岸くんの、気持ち..？

またしても頭を抱える。





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『 ...岸くん？ 』



彼の意図(いと)が読めない。



震える声で、意味を問うと、

岸くんは ふっと笑って 。






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「 まあ、そういう鈍いとこも含めて ､ 」



「「 好きだよ 」」








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『』end ))



岸 優 太 裙 、

H a p p y B i r t h d a y »»




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