“しらぶ”じゃなくて“しらふ”です2nd*

しらふ ページ45

『お話とは〜？』


川「俺、お前が好き」




・


・



・





『は？』





するとニヤッと笑った太一。




川「嘘だわ、ばーか」




『だとは思ってたよ。で、お話とは？』






川「月比を怒らせた」


『アホやん』





瑠惟は怒ると許してくれるまでが長い。




『何したの？』




川「なんか、いきなり月比と仲良い子に、今日の瑠惟何か違うのに気付いた？って言われ、え、いつもと一緒じゃね？って言ったら 前髪切って、巻いてる事に気付かないの？って聞かれ、言われてみれば…。似合ってるよ？っていったら、Aや他の子が髪切ったのにはすぐ気付くのに何でだよ！っていってノート投げつけてきた」




なるけど…。って瑠惟の時だけ気づかないって何でなんだよ？！





とりあえず瑠惟は太一が好きだから、太一にそんな事言われたのがあれだったのかな？







『それは太一が悪いかなぁ。瑠惟の時だけ気付かないのは』




川「気付いてはいた。けどさぁ、なーんかちょっと意地悪したくなっちゃうやん」




え、もしかして…。




好きな子には意地悪したくなっちゃう、ってやつ？







『とりあえず謝んなよ』



川「話聞いてくれねぇもん。避けられるし」




『大声で叫べば？』


川「迷惑だろ」







あー、どうすりゃいーんだよ。って言って頭を搔く太一。




『え、何？瑠惟の事好きなの？』



川「っ、いやぁ？」




今少し動揺した。




『そっかぁ。頑張れ』




川「お前こそ、賢二郎とどうなの？」






できればその話題には触れて欲しくなかったわ。





『べっつに〜？普通なんじゃなーい？』



川「お前本当わかりやすいな」




そう言ってケラケラ笑う太一。



『お話聞いてくれます…？』



川「ん、いーよ」






太一のこういうところ好き。



友達としてだけど。








『えーっとですねぇ、怒られました。』



川「お前もかよ」



私はあった事を全て話した。

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