“しらぶ”じゃなくて“しらふ”です2nd*

しらふ ページ41

そして次の日。



体育祭の日！！









「ごめん！頼める人Aしかいなくて！」



はちまきを頭に巻いてると、部長さんに声をかけられた。



『初先輩とか瑚乃葉先輩とか、琉羽とか居るじゃないですか』



「初はその時間係の仕事あるし、琉羽は絶対やりませんから！って言ってきたし、瑚乃葉は…まぁ、察して」






部活対抗リレーに出てほしいと頼まれた。



副部長さんが登校中、怪我をして出れなくなったから代わりに１人出ないといけないらしい。







『私、選抜出るから出ないってなりましたよね…』




「そこを何とか！後で何でも奢るから！」








このリレーに勝てば、部費が貰えるらしい。



『…部費が貰えればボールも増えるし色々役に立つから別出るのは良いんですが。どうして私なんです？』



「頼りにしてるから。バスケは関係ないけど、ずっと最後まで残ってるし、誰より努力してる。それにあんた達が入部してすぐの時、3年の先輩がモップ掛け頼んだ時に、Aだけ嫌な顔せず毎日モップ掛けしてくれたし、言われる前にもう掛けてた。私はその姿を見て、この子上手くなるな、って思った。」




まっすぐ私の目を見て話す部長さん。




私、そんな風に思われてたんだ…。





『分かりました！私、やります。先輩の期待にこたえてみますよ！』



こんなにも私を見てくれる人がいるんだから。



それに今までお世話になった分の恩返しも込めて。








「ありがと！」



にしても選抜に部活対抗に…。



しかも私、持久走もある。






ま、頑張りますか。

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