“しらぶ”じゃなくて“しらふ”です2nd*

しらぶ ページ27

白「あーっ…！」



天「どうしたの、賢二郎。Aちゃんに会えなくて悲しいのー？」



練習前、準備をしてると天童さんに言われた。



白「…そんなんじゃないです」




その間は何なのよ、って言われ何も言えなくなった。






図星だったから。




最近、白布に会えてない。




練習あるから、学校には来てるはずなんだけど、終わる時間とか始まる時間が合わず、会えない。









するとドアの外から声が聞こえてきた。



「ちゃんと病院行けよ」



「…はーい」




「田んぼに落ちるとか馬鹿なの？怪我までして…」



「馬鹿でーす。…じゃ、部活頑張って」









ｶﾞﾗｯ




体育館のドアが開き、入ってきたのは太一。




天「誰と話してたのー？」



川「Aです。さっきたまたま会ったので」






白「ずりぃ」




川「え、会わないの？…つーか、逆にほぼ毎回会うんだけど…」






少し早めに来ようかな、と言って支度し出す太一。







こっちは会いたくても会えねーのに。




川「今度の花火大会誘ってみたら？」



白「ん、そーする」









・.




・




・









練習も終わり寮へ帰る。




ﾌﾟﾙﾙﾙ




ディスプレイを確認すると、白布Aの文字が。





白「白布？」




『あー、久しぶり？』



白「おう、久しぶり」





『あのさ「来週の花火大会一緒に行かね？」…同じ事言おうとしてた。うん、行く』









白「じゃ、また連絡する」




『はーい』




ﾌﾞﾁｯ






あー、やばい。



声聞いたら余計会いたくなった。

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