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Aを高専に連れてきてからはや1週間。
悠仁たち1年クラスに混ざって呪術について教えていた。
僕の目で“視た”感じはAに呪力はない。
ただ高専の保持する4級程度の呪霊を視認することが出来ていた。
獣人族の詳細は国に伏せられているため、断定は出来ないが人間で言えばAは呪術師になれる可能性があるということだ。
五「ん〜…どうするかねぇ」
身を守る程度の体術、呪具の使い方を学ばせるのはいいと思うけど、じゃあ呪術師にするのかって言われれば首は縦に振れない。
『どうしましたか……？』
不思議そうな顔で僕を見上げるA。
Aには呪力はない。呪力“は”。
僕にもそれが何かはわからない。ただ、何かを持っているというのは確かだ。
五「いいや、なんでもないよ」
僕の下で気持ちよさそうに頭を撫でられている姿を見ると、獣人だろうが人間だろうが関係ないのだなと実感する。
得体の知れないものを抱えている獣人なんて、上が知ったら即刻取り上げられていいおもちゃになるだろうな、なんて考えて鼻で笑ってしまう。
五「君は絶対に渡さないよ」
『……？』
また不思議そうな顔をしている僕の猫ちゃんをひと撫でした。
・
最近、悟さんは考え事をしていることが多い。
なにか悩んでいるのかな。でも僕には何も出来ないからあえて何も聞かずにそばに居る。
僕が高専に通い始めてから1週間、毎日悟さんと学校に行きみんなと過し、帰ったら悟さんと一緒に寝ている。
でも悟さんには任務があるからとっても忙しそう。
もしかして僕は邪魔なんだろうか…そんな気持ちが出てくる。
悟さんは僕に何も要求しない。ただ、優しくて暖かい。
僕は貰ってばかりで何も返せていない。
これでは悟さんの邪魔になってしまう。
今までは与えられるものの方が少なかったのに、急に沢山貰ってばかりで何も返せないからどうしていいかわからない……。
『僕、居ない方がいいのかな…。』
そう言葉に出してしまったから。
胸の中に生まれたわだかまりがその重さを増していく。
その機会が訪れたのは約1週間後だった。
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ﾋﾟ(プロフ) - にゃんこさん» ﾋｪｯｯ…!!嬉しいです頑張ります…!!! (2022年4月22日 16時) (
レス) id: c5f072110e (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - こんにちはです。にゃんこと申します。凄く何回読みました。続編楽しみにしています。 (2022年4月22日 11時) (レス) @page27 id: 6ded8b9e09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾋﾟ | 作成日時：2022年4月1日 23時
