声優・浅雛の記録手帳 2冊目【男主】 (ページ8)

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朗読劇ページ8

松岡「どうしよう、めっちゃ緊張する」

『分かります。今日はいつもの倍緊張してます』

佐倉「二人とも表情が硬すぎますよ笑」

井上「ほら二人とも、深呼吸しな？」

開演十分前、舞台裏では松岡と浅雛が深呼吸を繰り返していた

井上「どう、もう大丈夫かな？」

『はい、ありがとうございます』

佐倉「終演乗り切って、美味しいモノ食べようじゃないですか！」

松岡「ハンバーグ……」

「みなさーん、そろそろ準備してくださーい！」

「『はーい』」

スタッフの呼び掛けに、それぞれ台本を持って舞台に向かった

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朗読劇【ロスト・ムーン～月夜の婚約～】

～あらすじ～
舞台は19世紀イギリス、主人公・ローガン(松岡禎丞)は親友・オリバー(浅雛A)と探偵業を営んでいる。そこにやってきたエリー(佐倉綾音)はどちらか片方に婚約者を装って親と会ってほしいという依頼をする。オリバーが婚約者としてロンドンに向かったが、数日後殺人犯としてロンドン警察に捕まってしまうオリバー。オリバーの無実を証明するためローガンは殺人の謎を解くためにロンドンに警察・ジャック(井上和彦)に話を聞きに行くが……

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佐倉「どっちでもいい、私と結婚して！！」

「『……はぁっ！？』」

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『ローガン、俺はやっていない……俺じゃないんだ！信じてくれ』

松岡「あぁ、もちろんだ。お前が人を殺すような人間でないことは、俺が一番知っている！」

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井上「そう言ってもなー。証拠は揃っているんだし犯人はオリバーで間違いないだろう」

松岡「いや、何か見落としている。何か……」

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佐倉「あーあ…残念」

松岡「なんであなたが……どうして！！」

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『迷惑かけたな』

松岡「礼なんて言うなよ。親友だろ」

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松岡「ありがとうございました！！」

『ありがとうございましたー！』

観客からの拍手を浴びて、演者達は舞台袖にはけていった