・サクマの正体 ページ3
・
うーん、結構時間が経ったんだけど、サクマは一向に上がって来ない。
それどころかシャワーを流す音すら届いて来ないんだけど、どうなってんの？
「…ああもうっ」
３０分も何も動きがないんじゃまさかがあると困るから様子を見に行くことにした。
サクマー？と、脱衣場のドアを開けてコソッと中を覗くとそこに姿はなかった。
ということはお風呂入ってる？
「サクマ？」
一応声はかけてみる。
無反応なのが怖い。
「開けるよ？」
ガチャとドアを押し開けると、
「ひやっ！！」
「………」
すぐ前に全裸のサクマの背中が視界いっぱいに広がった。
ゆっくりと振り返ったサクマ。
「な、なにしてんの？ お風呂入ってないの？」
「………はいったよ」
あ、喋れるんだ。
じゃなくて！！
「いやいや！ …あ、もしかして」
お風呂場に入ったって言いたいのかも。
「えっとね、身体洗って流して、それで浴槽に溜めたお湯に浸かってほしかったの。わかるかな？」
「……あらう、の？」
「洗えないの？」
「………」
どうしよ。
これはもう洗ってあげた方が早いかも。
もしかしたら事故にあって頭でも打ったりしてるのかな？
だとしたら病院に行った方がいいのかも。
「と、とりあえず洗うからそこ座って！」
出来るだけサクマの裸を見ないように明後日の方向を見ながら指示を出す。
それは分かってくれたみたいで、ちょこんと椅子に座って待ってる姿を見て溜息をついた。
「じゃあ、シャワーかけるね？」
コクン。
シャアアア…と、髪にお湯をかけてシャンプーでカシャカシャ洗うと、結構汚れてたのか白い泡がくすんでいく。
泡を流して次は身体となった時、流石に前は無理だ。
とりあえず背中を洗おうと泡立てていれば、私の視線はある場所に釘付けになった。
サクマの左腰の辺りに小さな"なにか"。
「"製品番号00039"」
バーコードと共に書かれた文字と数字。
ああ、もしかしたらと思っていた予想が当たってしまった。
.
「サクマ、君はアンドロイドなのね」
.
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☆ゆきんこ☆(プロフ) - tbmrrkqq8さん» コメントありがとうございます！楽しみにしていただいてるなら頑張って書きます!!ほんとこちらは空想の中の物語として楽しんでもらえたら良いなって思います。後編も読んでもらえるように頑張ります☆ (2020年10月14日 23時) (
レス) id: e8f02d2b5a (このIDを非表示/違反報告)
tbmrrkqq8(プロフ) - 続き気になります！！いつも更新楽しみにしてます！お話の内容は現実世界から離れているのに引き込まれてしまいました。これからも応援してます (2020年10月14日 20時) (レス) id: 0465c5231f (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - 苺さん» ありがとうございます!!アンドロイドと特殊なのでどうかなと不安なとこもあったので嬉しいです!!やっていた事を止めてまで読んで下さってる！？それは頑張って更新しなきゃですね！！頑張ります(^^) (2020年10月8日 19時) (レス) id: e8f02d2b5a (このIDを非表示/違反報告)
苺(プロフ) - ゆきんこさんの作品、どれも大好きですが、今回のは特に刺さりました…もう毎日の楽しみで更新されるたびに、それまでしてたこと手を止めて世界に浸ってしまい好きです！これからも応援しています。 (2020年10月7日 17時) (レス) id: b899b04b91 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - まりんさん» まりんさん！コメント有難うございます!!あんな暖かそうな人を冷たい機械にしてしまったんですけど、少しずつ佐久間さんらしくなっていくのでそこを楽しんでもらえたらなと思ってます(^^)私も読んでもらえて幸せです！！ (2020年10月7日 13時) (レス) id: e8f02d2b5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年10月5日 21時
