【MASHLE】番外の術師様【鋼の錬金術師】 (ページ3)

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オーター様の腕の中に抱き抱えられるようにして、あの自称錬金術師の女が座っていたのだ。

オーター様の膝の上に座るなんて…図々しいにも程があるわ！！
一言注意せねば！！

「こちらが書類になります」

「ありがとうございます」

「あの…」

「…なにか」

書類を渡し錬金術師を睨む。本人は気にしてないのか書類に視線をやっていた。

「錬金術師殿」

「私？」

「今仕事中なの分からないのかしら？オーター様の膝に座るなんて子供じゃないのだから、仕事の邪魔なのよ！！」

そう言うと、錬金術師は目を見開いて固まった。

ふんっ、言ってやったわ。

「…A」

「んぅっ！？」

キッと錬金術師を睨んでいると、オーター様が彼女の名を呼び、振り向いた彼女にかぶりつくようにキスをした。

「！？」

「っ…んんっ…」

「…私が座らせているのでお構いなく。用が済んだのなら速やかに仕事に戻って下さい」

「っオーター！！お客さんの前で急に…何すんのさ！？」

「っ」

暗に早く帰れと言われ、そこからは私に興味をなくしたかのように視線を外す。

オーター様の視線は既にあの錬金術師に向けられていた。

…なんてタチが悪いのかしら、錬金術師は！！
他人の感情を操るなんて最低ね。
今度こそあの女から救ってあげるわ！！

自分の職場に戻りながらも新しい作戦を練り始めた。

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2023.07.17