私の仕事 ページ40
北山さんsaid
A「そう、ですよね。でも、仕事終わりですし、ゆっくりしてください」
なんか、すごい拒絶されてるw
北「…俺が手伝うの迷惑？」
ちょっと卑怯な聞き方だけど、さっきメンバーで話したとおり違和感あるし。
ハッキリさせて、しっかりAちゃんと向き合ってみたい。
A「そうではないです。でも私の仕事ですので」
仕事…ね。
これだな、違和感。
仕事っていう名前の壁。
仕事で俺たちから距離をとってる。
北「いや、いいよ。俺が好きでやってるし。こーゆー時は甘えなって」
距離を取られたって、一緒に住んでるんだから。
仲良くなりたいし、もっと頼って欲しい。
何かあっても何も言わないんだから。
A「甘える…？」
北「そ。Aちゃんの仕事分けて？」
俺たちも仕事で疲れてるよ、そりゃ。
でも、Aちゃんだって一日中仕事してるんだし。
だから、家事を仕事じゃなくて、楽しく俺たちと一緒にできたらって…
A「…あ、甘えるってなんですか…」
え…？
ちょ、Aちゃん？
A「どうしたらいいんですか、そんなの…」
なにって…
A「いいんです。1人でできます。放っておいてください！」
北「ちょ、Aちゃん落ち着いて…って、大丈夫！？」
A「…ぅあっ…ううぅ…」
うずくまって苦しそうにするAちゃん。
北「ちょ、えっ……あっ、よこーさあああああん！！！」
横「はい？…って、Aちゃん！？」
北「よ、よこーさん、これっ…」
横「…落ち着こう。とりあえず運ばないと」
北「俺はこぶ！」
Aちゃんを横抱きにして、寝室まで運ぶ。
あ、お姫様抱っこって言った方がいいのか。
北「よし、はこんだ！」
それで？これから？
北「救急車か…」
ズボンのポケットからスマホを取り出す。
A「きたやまさん…救急車は、よばないで…」
北「ぅえっ…」
やば、不意にきたタメ語に少しドキドキしてしまった。
こんな非常時にっ！最低だぞ北山！！
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作者名：苺パンダ | 作成日時：2020年3月12日 20時
