生活費をもらいます。 ページ27
いや、別にそこまで呼びたくないわけじゃない。
呼びたいわけでもないんだけど。
でも呼ぶ必要もないと思ってる。
ジャニーズという位置に玉森さんがいる限り、私は使用人という立場にいなければならない。
なんか…そうゆう下手な接触は抑えないと。
A「…玉森さん。私は使用人なので、そう呼ぶのはよろしくないかと」
玉「え？なに言ってんの。確かにAちゃんに家事を任せちゃってるけど、Aちゃんもこのキスマイ家の住人でしょ」
…じゅうにん。
うん、住人は『住んでる人』と書いてあるから間違ってはいない。
でも、玉森さんたちと立場が一緒かと言われればそうではない。
うーん、どう言うべき。
A「私がここに住んで家事をするのは仕事なので」
玉「は？」
は？
え、なに怒らせた？
ダメなこと言った？
言ってない。
玉「なに、仕事って」
仕事がわからくて怒ってるの？
A「玉森さんにとってのジャニーズというものです」
玉「そんなことは知ってる」
知ってるのかよ。
玉「あー…ちょっと言い方違ったな。これは仕事じゃないでしょ」
え、仕事だよ。
A「仕事ですy「そうじゃなーい」はい？」
玉「仕事として接しなくていいの！普通にここの住人として接しなよ！」
なぜ。
これが仕事なのだけど。
仕事を辞めて、無職になれと。
玉「堅苦しい感じはなし！もっとラフに関わろうよ。こんな一日中仕事なんて参るでしょ！？」
あ、そういうことか。
玉森さんは私を気遣ってくれてるんだ。
仕事として家事やらなんやらやってたら気が滅入るから、普通でいいよって。
やさし。
でも別に平気だし。
A「お気遣いありがたいですが、私は平気ですのでお構いなく」
玉「はあ！？これでも分かんないのかよ…」
え、まさか違った。
とんだ勘違い。
はずかし。
玉「俺は気遣ってるんじゃないの！」
A「はい…」
じゃあどういう？
玉「普通にAちゃんと仲良くなりたいって事だよ！」
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作者名：苺パンダ | 作成日時：2020年3月12日 20時
