生活費をもらいます。 ページ23
玉森さんsaid
A「ゆぅ……たさん…」
うわ。
うわわわわ。
なにこれ、うわ。
目の前の光景が衝撃すぎてガン見。
最初は遊び半分だった。
裕太って呼んでもらえば、仲良くなれたりするのかな〜なんて。
だって！だってさ？
もともと女性に興味がないんだけど、周りの人はすぐカッコいいとか言ってくる。
付き合おう？とか好きかもとか。
だから付き合ってみちゃったりするけど、思ってたのと違うってなぜか振られる。
好きだったわけじゃないからいいんだけど。
そーゆーのがあったし、オレも人見知りなこともあったからあんまり女性は好まなかった。
でもなんか、Aちゃんは違くて。
鉄仮面でもつけてんじゃないかってくらい表情が変わんないの。
こうやって壁に追いやっても、考えてるような顔して、焦ってないし。
もうちょっと危機感持ちなよとか思う。
そんなんだと、ガヤに取り込まれるよ！？みたいな。
なのに。
なに、その名前呼ぶだけなのに恥じらう的な…
オレ、壁ドンしてんだけど。
Aちゃんの裾、掴んでるんだけど。
なんでそうゆーことに反応しないの！？
それでその顔は、マジで…
A「では、呼びましたよ。失礼しました」
ガチャ、バタン
…え。
鉄仮面に戻った。
それで、逃げた。
玉「…うあああぁあぁ…」
なにあれ。
なにあれなにあれ。
玉「…かわいいんだけど」
気になってはいた。いたよ。
でもさ、あんなの見たら
終わりでしょ。
無表情で出て行ったけどさ、わかってんのかな。
玉「逃げられると、追いかけたくなるんだよなあ」
Aちゃん、やばい。
オレはキスマイの中で早くも落ちたかもしれない。
玉「どうしよ」
宮「なにが？」
玉「うおっ、なんでいんだよ」
目の前に宮田。気配消すなよ、ビビるから。
宮「仕事行くから。行ってくるね〜」
玉「…おう」
宮田はどう思ってんのかな。
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作者名：苺パンダ | 作成日時：2020年3月12日 20時
