十二話 ページ12
*
あれから実弥さんから離れ、自分の屋敷に向かう道につく。
しかし何故か屋敷に帰る気にはなれず、適当な所に寄っていこうかと思いついた。
長い髪を括る紐が最近よくブチブチ千切れるから新しいのを買おうか、と悩んでいた所だ。
繁華街に行こうかなぁ…よし。行こう。
ちなみに柱の方々はもう色々面倒なので苗字で呼ぶことにした。実弥さんは別。
繁華街に入り、しばらくウロウロと歩いていると、髪紐や簪などを取り扱っている店を見つけた。
おぉ、ここでいいか。と1人でボソボソ呟きながら店に入る。
店に入るとなんだか見覚えのある宝石男が見えた。またの名を筋肉ダルマ(失礼)(ごめん。)
『ぬぅ…宇髄さん。』
宇髄「おぉ!お前昼間の新入りか!」
ド派手な奴だったから覚えやすい!!と。それはそれは良かったです。けど大きい。声も、身長も。静かにしてください(切実)
宇髄「ところでお前…恋仲の簪でも買いに来たのか?」
『自分のご褒美です。髪紐を。俺には恋仲なんて居ませんよ…』
宇髄「!居ねぇのか。そんなド派手な容姿して。」
ド派手かどうかは知らんけど居ません。
『あなたは恋仲の簪を?』
そう聞くと俺は嫁3人の土産だ!と言われた。
『嫁3人!?』
思わず叫んだ俺は悪くないだろう。うん。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
宇髄さんとの会話を途切らせて髪紐を見る
んー赤とか黒とか色々あるなぁ…
……お
『これいーな』
俺が目をつけたのは赤と青の入り交じった髪紐だった。
結構頑丈そうで直ぐには切れなさそう。いいなぁコレ。
よし買おう。
そう思って店主のところへ髪紐を持っていこうとすると、その途中でまた綺麗な紐を見つけた。
黒がベースだが、所々金が交じっていて落ち着いた雰囲気のもの。
『……でもそんなにいっぱい要らねぇしなぁ。』
次切れたとき、またあったら買おうと思いその通りすぎる。
ぱっぱと金を払って外に出よう。と思い店を出ると、肩を誰かに掴まれた、
『?』
ふい、と振り向くとそこに居たのは、嫁3人持ちの宇髄さん。どうかしたのかと聞くと、これやるよ。と紙袋を載せられた。
『いいんですか?』
宇髄「次の柱合会議はこれ付けてこいよ〜」
じゃ、と宇髄さんは帰ってしまった。
ごそ、と中身を見るとそこに入ってたのはあの髪紐で
。
俺はなんだかホカホカした。
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z56je8gr2kt2i68(プロフ) - Twitter始めたんですね!よかったらフォローしたいので名前を教えていただけたら嬉しいです! (2020年9月1日 9時) (レス) id: afed16b8a6 (このIDを非表示/違反報告)
さねみ推し - 更新早く (2020年5月17日 18時) (レス) id: 71e688f74c (このIDを非表示/違反報告)
はるはるき。(プロフ) - 刀は全長130cmあるのであれば太刀ではなく大太刀ではないでしょうか。 (2020年4月19日 17時) (レス) id: bab7d99f16 (このIDを非表示/違反報告)
そらるな(プロフ) - 初めから見ました。とても面白かったです。更新頑張ってください。 (2020年3月7日 20時) (レス) id: 4a84e506c1 (このIDを非表示/違反報告)
グリとグラ(妹)(プロフ) - 陸奥守吉行って、刀じゃね?確か坂本龍馬の。(アンチっぽいコメントでごめんね。) (2020年2月25日 16時) (レス) id: 2d169db4ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白夜 | 作成日時:2019年12月9日 21時