【男主】鬼殺の華【鬼滅の刃】

三話 ページ3

*



お館様「これにて今回の柱合会議はおしまいだね。それじゃあみんな、また半年後にね」



お館様のその言葉を最後に、柱合会議が終了する。


お館様が自室に戻るため襖を開き、ご子息様方と退出されると同時に、柱の俺たちもバラバラと立ち上がった。



…といっても、俺に関しては今日柱として就任したばかりだけど。


さて、俺も屋敷に戻ろうかと思い、腰を上げる。


柱合会議が行われた部屋を出ようと一歩踏み出すと同時に、少しいいかしら！と声をかけられ足を止める。



『…はい、何でしょう？』



振り向いた瞬間に思ったよりも近いところにあった桃色の瞳に多少驚きつつも返事を返す。


俺に声をかけたのは恋柱さんらしかった。余り変わらない身長に若干不満を覚える。もう少し伸びねぇかな俺。



恋柱「あなたと仲良くなりたいの！これから一緒に甘味処へ行きましょう！伊黒さんも一緒よ！」



『蛇柱さんも…？お二人で行かれなくてよろしいんですか？』




柱合会議の時も隣に座っていたのを思い出し、仲がいいのか、はたまた恋仲なのかと予想し若干遠慮する。



しかし恋仲などではないらしく、人数が多いほど美味しく感じるものだと思うの！と言われ、蛇柱さんには甘露寺の誘いを断るのか？と圧をかけられたので喜んで一緒させてもらうことになった。


ちなみに俺の好物はおしるこだ。特別甘いものが好きな訳では無いが、おしるこは本当に美味しいと思う。共感できないやつは鬼だな。分かったぞ。

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