栗花落カナヲ ページ15
「ゔぅ…っくっ、うぅぅ…っ」
涙を流す私の腕の中で、
同じく静かに涙を流すカナヲ。
「ずっと…ずっと…っ、守りたかったんです…っ！！会いたかったんです…っ！！！」
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家族を亡くすまではずっと京都の実家で
過ごしてたから、胡蝶家とは1年に一回文通をするくらいだった。
カナエ姉さんの訃報を聞いたのは、私が両親を鬼に殺されてすぐのことだった。
冨岡さんの継子を卒業し、
私が柱になって蝶屋敷に来た頃には
しのぶ姉さんの継子として、
カナヲがいた。
毎日蝶と戯れて、
花を見つめて、
表裏のコインを投げてる。
"はじめまして"
そう言っても、ペコリと頭を下げるばかりで何も言わない。
・
・
・
「しのぶ姉さん、あの子は…」
「カナヲよ。私の継子」
「なんにも話さないんですね」
「まぁね…小さい時に売られそうになってたところを、カナエ姉さんと引き取ったんですけど…今だに自分じゃ何も決められないの。
1人の時はカナエ姉さんにもらったコインを投げて、決めているみたいです。
私は、自分の頭で考えて行動できない子はダメって、危ないって言ったんですけどね…。
姉さんったら、『カナヲは可愛いもの〜♪』の一点張りで。
…でもまぁ剣技の才があるのは確かです。」
「そうなんですか…」
・
・
・
それからすぐ、炭治郎が来て、彼がカナヲと話しているのを見かけた。
"_________________人は心が原動力だから！！"
彼はキラキラした屈託のない笑顔をカナヲに向けていた。
…それからカナヲは少しずつ、自分の気持ちを言うようになった。
「Aさん、私と特訓してくれませんか」
「Aさん、桜餅食べませんか」
「Aさん、これ…作ったんです…よ、良かったら//」
無惨戦の前には、
姉さんたちとそっくりの蝶の髪飾りをくれた。
この蝶屋敷の女性で、私だけ持ってなかったもの。
「カナヲ…！！！…ありがとう！！！！」
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「…カナヲは、いっぱい守ってくれたよ。
いっぱい助けてくれた。
私、カナヲにとっても感謝してるの。」
…抱き締める腕に力を込めると、カナヲもそれに答えるように力が入るのがわかった。
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かぐや - え？いいなぁ…カナエ先生じゃん…現実にもいて欲しかったな…(・・3鮭）ガッカリぴちぴち (2020年7月6日 6時) (
レス) id: 20ac6cb932 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - るりもちさん» うわぁぁ、ご指摘ありがとうございます！頑張りますね！ (2020年5月28日 7時) (レス) id: df4a9c362b (このIDを非表示/違反報告)
るりもち - 甘味処タイム壱での禰豆子の「ね」が「鼠」になってますよ！素敵な作品ですね！ (2020年5月28日 6時) (レス) id: d40b704eb5 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - もちもちさん» もちもちさん〜泣ありがとうございます！！なんとか頑張ってみます！！！！！ (2020年5月5日 1時) (レス) id: df4a9c362b (このIDを非表示/違反報告)
もちもち - めっちゃ面白いです!!作品消さないで欲しい､､、更新頑張って下さい!!! (2020年5月5日 1時) (レス) id: 11f81e1c6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りこ
| 作成日時：2020年5月4日 1時
