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『…い、……いただきます……。』
｢わかった!じゃあこっち来て!!｣
手を引かれるままについて行く。
私が、どうしたいのか………か。
＿＿＿＿＿＿＿＿
｢A。Aはどうしたいの?ちゃんと言ってくれなきゃ、姉さん達わからないのよ〜?｣
｢そうよ、A。遠慮せずにどんどん言いなさい!｣
＿＿＿＿＿＿＿＿
そういえば、前にも同じことを言われた気がする。師範と、師範のお姉さん。この髪飾りの元の持ち主。
｢よし、ここでいい?｣
ぱっと振り返る我妻さん。
綺麗な色の髪が揺れて、思わずはっと息を飲む。
『………うん、ここでいいよ。』
沢山蝶々が舞っていて、今は任務でいないけれどその中にカナヲが居ることは容易に想像出来た。
私自体がここに来るのは、すごく久しぶり。
｢ほら、こっちおいで?｣
ニコニコと笑いかける我妻さんに、自らもニコリと笑みを返し縁側に腰掛ける。
もっもっという音が聞こえそうなほど大きくほっぺを膨らませて団子を咀嚼する。
｢えへへ、美味しい?これねー、街の甘味処で買ったんだ。｣
えへえへと顔を綻ばせながら、どこで買ったのか、から始まり炭治郎が〜、伊之助が〜と世間話をしてくれる我妻さん。
場の空気を悪くしないようにしてくれているんだろう。
｢そうだそうだ、聞いてよぉ。今度さ、遠方まで任務に行くんだって。無限列車って言うのに乗っていくんだってさあ…｣
その話を聞いて、ふと思った。
『あ、あの。任務があるのは列車内で、ですよ。私もその任務参加させて頂くんですけど…。』
任務内容は確認しておいて損がない。
しっかり把握しておかなくちゃ。
｢えっえっ!!?そうなのぉ!?イィィヤアアア!!…あ、でもAちゃんが居るならいいや、俺頑張る…。｣
先程も見たが、我妻さんの頭がたんぽぽのように開花し、そして静まる。どういう原理なのかすごく気になる。それはもうすごく。
なんだか面白くなってしまって、くすくすと笑みをこぼした。
『ふ、っふふ…我妻さん、その頭どうなって…ふふ。』
｢え…え!?笑った!?かわいい!!!｣
『お褒めに預かり光栄です。』
そのあともしばらく世間話を続け、団子の箱はすっかり空っぽになってしまった。
すると、私の鎹鴉が飛んできて、私達に合同任務を言い渡した。
｢よろしく、我妻さん。｣
所で、師範は何故私達が話している間ずっと屋根の上に居たのでしょうか…?
｢師範!任務に行って参ります!｣
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続く
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如月 命(プロフ) - 紅い林檎飴さん» いえいえ、コメントありがとうございます(*´ω｀*)こういった直接的なことばあそび(?)みたいなのが好きなんですよね…お気に召して頂けたなら幸いです!紅い林檎飴様も体調を崩さぬよう小説を楽しんでくださいね!! (2020年6月8日 23時) (
レス) id: f745db3605 (このIDを非表示/違反報告)
紅い林檎飴 - こんな夜遅くにごめんなさい、長文失礼致しました。 (2020年6月8日 22時) (レス) id: dca5057563 (このIDを非表示/違反報告)
紅い林檎飴 - もちろん、ストーリーも好きになりましたが何故かに小説の説明文の唄と「こんな唄、ないけどね。」のところが儚げでとても好きになりました(笑)あと、小説って読むのは楽しいだけですが書くのって大変なとこもあるので無理はなさらないようにしてくださいね！ (2020年6月8日 22時) (レス) id: dca5057563 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月 命 | 作成日時：2020年6月6日 14時
