193話 2人まで ページ50
セレス「そうなると、あの不審者の正体は葉隠君以外には考えられなくなりますが…」
十神「つまり、もう殺人は起きない。校則にも明記されてあったはずだぞ。」
苗木「そっか…！『同一犯が殺せるのは2人まで』って校則…」
十神「その校則がある限り3件目の殺人は起きない。もし、犯人が校則を破ろうものなら…」
いつも通り、モノクマは突然現れ会話に割り込んできた。
モノクマ「ミンチだよミンチ。即ミンチ。肉を細かく切り、すり潰しちゃうんだからねッ！因みに、魚介類を原料とした場合は、ミンチじゃなくて、”すり身”って言うんですって…！」
十神「…だそうだ。」
こんな光景にもみんなはもう慣れたのか、すっかりツッコむ人もいなくなっていた。
特に要らない豆知識まで披露しちゃって…
小白「つまり、もう犯人は2人殺してしまっているから更に犠牲者が出ることは無い。そういう事なんだよね？」
大神「十神…お主は最初から気付いていた訳か。腐川が殺される心配がないという事も…」
十神「あいつが殺された方が助かると言ったのは、本心だがな…ともかく、これで安心して死体を探せるな。隠された2つの死体を…」
わたしは少し口元に笑みを添えた。
十神はある重要なことに気づいていないからだ。
例え、『同一犯が殺せるのは2人まで』という校則があったとしても犯人が2人居ては成立なんてしない。
だからといってまた犠牲者が増えると言いたい訳じゃないけど。
1人でそんな考えを巡らせていれば、何やら苗木くんの方も考え事をしていたらしい…
十神「…おい、苗木。どうした？」
苗木「えっ…？い、いや…なんでもないよ…」
十神「…ともかく、まずは死体を見つけるぞ。死体を見つけない事には、話が進まん。」
セレス「では、手分けして探しましょう。」
朝日奈「だ、だけどさ…」
セレス「怖がる必要はありませんわよ。もう、これ以上殺人は起きないのですから…」
朝日奈「そ、それは…分かってるつもりだけど…」
大神「朝日奈よ、不安ならば我が一緒にいてやろう。」
朝日奈「うん…ありがとう…」
大神「…礼には及ばぬ。」
十神「では、探索開始だ。死体を見つけたら、すぐに俺を呼べよ。」
十神はそう口にしながら、案の定私の手を取り歩き進めた。
3階を見て回りながら、触れ合った手を見つめていると沈黙を不思議に思ったのか話しかけてきた。
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如月(プロフ) - リンくんさん» コメント有難う御座います！！更新頻度は不定期ですが最後まで書かせていただきますので楽しみにお待ちください。 (2022年8月21日 2時) (
レス) id: baa1a16761 (このIDを非表示/違反報告)
リンくん(プロフ) - 面白かったです。一気見しちゃいました！これからも無理しない程度に頑張ってくださいm(_ _)m (2022年7月2日 8時) (レス) id: a5a7605112 (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - 望さん» ありがとうございます(＞＜)そこまで喜んでもらえていたとは！！これからも頑張ります！ (2020年8月9日 2時) (レス) id: baa1a16761 (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - 一作目もこの作品もまじで神ですね！いつも更新される度にあまりの嬉しさに叫びながら読んでいます！頑張ってください！ (2020年8月4日 15時) (レス) id: 58b58bd06a (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - やえさん» そう言って頂けてありがたいです！これからも面白いと思ってもらえるように頑張りたいと思います。 (2020年7月16日 19時) (レス) id: baa1a16761 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月 | 作成日時：2020年7月9日 20時
