162話 自信 ページ17
霧切「膨大な時間を要する作業だからこそ、それにアルターエゴを使った…」
セレス「なるほど、名案でしたわね。
お陰で、彼が死んだ後でも作業が滞りませんわ。」
霧切さんの指は、さらにリズミカルにキーボードを叩いていく。
『引き続き頼むわ。
黒幕に知られないように気を付けてね。』
アルターエゴ「大丈夫…いざって時の秘策も用意してるし…実は、ウェブカメラでそっちの様子が見えてるんだ。
だから、怪しい人が部屋に入ってきたら…大声で、助けてーって叫ぶから！」
苗木「ずいぶん原始的な秘策だね…」
セレス「ですが、それだと昼の時間帯はともかく、夜時間が心配ですわね…」
苗木「…え、どうして？」
セレス「お忘れですか？個室は完全防音なのですわよ？
それぞれが個室に入った後では、いくら叫び声が上がっても、気付く事が出来ません。」
苗木「…じゃあ、夜時間はみんなで交代しながら、この脱衣所の見張りに来る？」
霧切「交代しながら脱衣所に人が入っていったら、黒幕に勘付かれる危険性があるわ。」
苗木「だったら…どうしよう…？」
霧切「夜時間の間、私の部屋のドアを開けたままにしておくわ…そうすれば、アルターエゴの叫び声も聞き逃さないはずよ？」
小白「でも…大丈夫なの？
夜時間の間ドアを開けたままにしておくなんて…」
霧切「…そうね、私を殺すチャンスかもね。
だけど…私を殺せるかしら…？
私は、そう簡単には死なないと思うわよ。」
霧切さんは強い口調で、そう言い切った。
自分は絶対に死なないという自信…
彼女は間違いなく強い側の人間だからこその発言。
うーん…十神とはまた違った自信かな。
そんな事を考えていると…
アルターエゴ「あのさぁ、僕からもちょっと質問させてくれる？
さっきから、ご主人タマの姿が見えないけど…やっぱり…ご主人タマは……」
一瞬、霧切さんの動きが止まったが…彼女はすぐに気を取り直し、素早く文章を打ち込んでいく。
明確で簡潔で率直な返答を…
『不二咲君は、大和田君に殺されたわ。』
アルターエゴ「そっか…やっぱりねぇ……でも、僕は最初からわかってたよ…ご主人タマが、この状況下で生き残れる可能性が極めて低いって事くらい…だから…覚悟はしてたよ…」
山田「なんだか…可哀想になってきますな…」
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如月(プロフ) - リンくんさん» コメント有難う御座います！！更新頻度は不定期ですが最後まで書かせていただきますので楽しみにお待ちください。 (2022年8月21日 2時) (
レス) id: baa1a16761 (このIDを非表示/違反報告)
リンくん(プロフ) - 面白かったです。一気見しちゃいました！これからも無理しない程度に頑張ってくださいm(_ _)m (2022年7月2日 8時) (レス) id: a5a7605112 (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - 望さん» ありがとうございます(＞＜)そこまで喜んでもらえていたとは！！これからも頑張ります！ (2020年8月9日 2時) (レス) id: baa1a16761 (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - 一作目もこの作品もまじで神ですね！いつも更新される度にあまりの嬉しさに叫びながら読んでいます！頑張ってください！ (2020年8月4日 15時) (レス) id: 58b58bd06a (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - やえさん» そう言って頂けてありがたいです！これからも面白いと思ってもらえるように頑張りたいと思います。 (2020年7月16日 19時) (レス) id: baa1a16761 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月 | 作成日時：2020年7月9日 20時
