161話 質問 ページ16
霧切「この人工知能が成長を続ければ、単なるサポート役どころか…いずれは本人に代わって、あらゆる作業をこなす事も可能になると言われているわ。」
セレス「だからアルターエゴですか…言い得て妙ですわね。
記憶を得て、そこから思考を重ね、成長していく…そのプロセスはまさしく人間と一緒。
そうやって育て上げた人工知能は、自分の分身とも言うべき存在になるでしょうね。」
霧切「物忘れも衰える事もない完璧なもう1つの人格…それが、彼の作りだしたプログラム…それが…このアルターエゴ…」
苗木「霧切さん…よく知ってるね…そんな事まで…」
霧切「…」
セレス「ともかく…彼は図書室のノートパソコンを修理し、そこに自分のプログラムを構築した…という訳ですね。
それを黒幕の目に付かない脱衣所に、こっそりと持って来た…」
山田「ふーむ、それにしても、ご主人タマですか…そうですか、これはこれは……萌えますな。」
葉隠「山田っちは、2次元オンリーって設定だべ？」
山田「立派な2次元じゃないですか！」
葉隠「男だべ。つーか人工知能だし！！」
山田「その程度はノープロです。」
葉隠「その程度…ねぇ…」
霧切「とにかく…もう少し彼と対話してみましょうか。」
そう言いながら、霧切さんはリズミカルにキーボードを叩いていく。
『あなたは、どこまで知ってるの？』
アルターエゴ「ご主人タマが…一通り教えてくれたけど…なんだか…大変な事になっちゃったよねぇ。
いきなり…こんな事に巻き込まれてさぁ…」
すぐに、霧切さんが新たな質問を返す。
『あなたは、どうしてここにいるの？』
アルターエゴ「ご主人タマが僕を使って何をしようとしているのか…という事だよね？
それはね…このパソコンのハードディスクにあった、膨大な量のファイルの解析…この学園に関する資料だと思うんだけど、これがビックリするくらい厳重なロックで…ちょっと、時間が掛かっちゃってるんだよねぇ…だけど、ご主人タマはきっとこう思ったはずだよ。
それだけ厳重にロックしてるという事は、ここには何か秘密があるはずだって…例えば、この学園の秘密とかね。」
小白「…」
霧切さんは冷静に次の質問を打ち込んでいく。
『どれくらいでロックを解除出来る？』
アルターエゴ「うーん、もうちょっと時間が掛かっちゃいそう…でも、絶対になんとかするから任せてよ！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 32人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
如月(プロフ) - リンくんさん» コメント有難う御座います！！更新頻度は不定期ですが最後まで書かせていただきますので楽しみにお待ちください。 (2022年8月21日 2時) (
レス) id: baa1a16761 (このIDを非表示/違反報告)
リンくん(プロフ) - 面白かったです。一気見しちゃいました！これからも無理しない程度に頑張ってくださいm(_ _)m (2022年7月2日 8時) (レス) id: a5a7605112 (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - 望さん» ありがとうございます(＞＜)そこまで喜んでもらえていたとは！！これからも頑張ります！ (2020年8月9日 2時) (レス) id: baa1a16761 (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - 一作目もこの作品もまじで神ですね！いつも更新される度にあまりの嬉しさに叫びながら読んでいます！頑張ってください！ (2020年8月4日 15時) (レス) id: 58b58bd06a (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - やえさん» そう言って頂けてありがたいです！これからも面白いと思ってもらえるように頑張りたいと思います。 (2020年7月16日 19時) (レス) id: baa1a16761 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：如月 | 作成日時：2020年7月9日 20時
