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001-私のコンプレックス ページ2
「ねぇ、一緒に帰らない…?」
「ゴメン。今日約束してるから…」
「私、図書館寄らなくちゃいけなくて…」
「ゴメン、今日彼氏と帰るから…」
私は友達がいない。
欲にぼっちと言う奴だ。
それは私の容姿のせい、日本人なのに銀色の目にギラギラの目。
怒ってるの? とか、獣みたい(笑)なんて言われてきた目。
三白眼、と言えば分かるだろうか。
自分の目が嫌いだった。
(佐伯さんって怖いよね〜)
違う、怖いのは目でしょ?
(佐伯さんって、ちょっと苦手なんだよね)
だったら関わらないでよ。
佐伯さんってさ。美樹ちゃんってさ。
今までいっぱい聞いてきた言葉。
自分をこの目に産んだ母親が正直ちょっと憎かった。
でも恨んでもどうにもならないし。
整形すればなんときなるでしょ、とか思ってた。
下校途中。
一人で商店街を歩くと皆が私を避ける。
ヒソヒソヒソ。
やだなぁ。
見ないでよ。
まぁ慣れっこなんだけどね。
自分を嘲笑った。
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作者名：如月 | 作成日時：2014年3月22日 4時
