3年A組の猫羽さん にっ！

3月5日 ・5時間目 ページ24

教室に入って、ドアに寄りかかる猫羽








柊先生は前に立ち、起立するよう呼びかける









皆は次々と立ち上がり、猫羽も寄りかかるのをやめてきちんと立つ










柊｢これから、俺の授業を始める。






礼｣








全員が頭を下げて、着席の合図に従う








猫羽は飴を口に含んで寄りかかり、ポケットに手を突っ込みながら先生を真っ直ぐに見つめる










柊｢これから信じる、信じないゲームを、始めよーう！！｣









片手を上げて元気よく言った柊先生を見て猫羽は笑う










茅野｢なんですかそれ？｣








柊｢信じろ！｣









そう言って眼鏡を外して…








柊｢信じるなー｣








と言った……










……＿＿





教室には、黒板前に生徒が後ろを向いて並び、その真ん中に柊先生が新聞を持って立っている










真ん中には、教卓に立ち上がってカメラを構えてる猫羽









甲斐｢つーか、なんで猫羽は入んねえんだよ｣










｢まあまあ、細かいことは気にしない〜はい笑って〜？｣










柊｢……猫羽。笑っても皆、顔映んないから｣









｢あっ………







はーい、撮りまーす｣









……＿＿ _夕飯_






教室で皆がカレーを食べてる中、猫羽は教卓に寄りかかってその様子を見てる









(……皆楽しそう…普通に笑ってる)








茅野｢…猫羽ちゃん食べないの？｣








｢……へ？あ、うーん(苦笑い｣








河合｢でも食べないと…先生に怒られてたじゃん｣












…＿＿柊｢はあ！？5日も食べてない？！





…これ、食べなかったら無理矢理でも食べさすから｣









｢……はぁ…水飲んでるから平気なんだけどな〜｣









茅野｢だ、ダメだよ！1口でもいいからっ｣









必死に訴える茅野の机に近づきしゃがんで、下から茅野を見つめる猫羽








｢じゃあ、茅野ちゃんの1口僕にくださいっ｣








目を瞑って口を開けて待つ猫羽に茅野は鼻を押さえてプルプルと震える








宇佐美｢…なんで震えてんの｣






茅野｢…可愛いからつい…｣








｢あの、じょ、冗談だから、ね？｣








一向に口の中に入ってこないので目を開けると、震えてる茅野が目に入り再び苦笑いを零した猫羽だった……

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