3年A組の猫羽さん にっ！

深夜 ページ12

｢ん………ぅ？｣








誰かが横に座った気がして…目をうっすらと開いていく









茅野｢…あ、猫羽ちゃん…｣









あれ……僕…









｢いつの間に…寝て…？｣










体を起こすと、顔色の悪い一颯くんが寝ていて…夢じゃない事を確信する









……あれ？なんか、人少ない？








茅野｢ねぇ！猫羽ちゃん…先生ってどこか悪いのかな？｣










｢は？なんでそんっ………僕が知ってるわけないでしょ〜？｣










危ない危ない……口悪いの出るところだった…









ずるずると肩まで落ちてきてるパーカーをきちんと着る









｢…せんせーそんな素振り今まで見せてないからね〜｣









ん…見せてない？ってことは……準備室に薬がある？……かも？










てか、一颯くんが薬くれないとなると僕もヤバい……









立ち上がって、美術室へと足を進める










ひょこっと覗くと、ちょうど魚住ちゃんが準備室に体当たりしてる所だった









｢わぁ……｣









すげぇ……









彼はどう動くのかなあ…










｢…一颯くん、ドア…開いちゃうよ〜…？｣










魚住ちゃんの何回目かの体当たりで、ドアが開いてしまった










熊沢｢私みんなに報告……あ｣









教室に向かおうとした熊沢ちゃんと目が合う










ニコッと笑ってから美術室に入る









｢僕も捜し物があるの〜失礼しまーす！｣










準備室に入ってキョロっと室内を見渡す









さっき入っちゃった時は…ちゃんと見てなかったからなあ…










｢どっこかな〜僕のお薬と……｣










ものありすぎてわかんねえよ！









｢…めんどくさ｣









そう呟いたのと同時にゾロゾロと人が入ってくる









｢うぇ………また後で探そう…｣










そろそろーっと準備室から出て、椅子に座る









兵頭｢おい…中尾達がいねえんだけど｣










兵頭くんが後から美術室に入ってきた人にそう言う











おやおや、一颯くん…一体何処に隠したんだい…？











準備室に全員が入っていき、僕はその様子を入口で見守る












…なんか宝探しみたいで楽しそうじゃないか

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