3年A組の猫羽さん

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廊下に出るとザワザワと教室の騒がしさに顔を顰める猫羽







教室に足を踏み入れると窓に向かって皆が何かを叫んでる








｢元気だな〜｣







そこに機械音が教室内に響き、柊先生の声が放送で流れる









柊｢助けを呼ぼうとしても無駄だよ。その窓ガラスは外からだと中の様子が見えないようになってる｣







困惑する生徒を見て猫羽は口角を上げ、スタスタと歩き後ろのロッカーに座る









｢ふふ、それ｣







キョロキョロとする生徒に天井のカメラを指さす








生徒は指さされたカメラを見上げる







柊｢皆の事がよ〜く見えるよ｣









そう言った柊先生に舌打ちをする諏訪









｢ふぁ〜｣








呑気に欠伸をする猫羽








柊｢はい、諏訪。今の舌打ちは何に向けてかな？……猫羽も緊張感が足りてない｣










｢んはは、ごめんなさーい｣









ロッカーから降りて教室を出て行った彼女









茅野｢猫羽ちゃん…｣









柊｢あーちなみにこのカメラは高いから壊したらペナルティーだぞ〜｣








……＿＿＿

男子トイレにバタバタと駆け込む男子生徒三人






個室に入り、わーわーと騒ぎ出す







どうやら、タブレット端末を隠し持っていたようだ








柊｢残念っ！聞こえちゃった〜惜しかったねぇ。これから回収に向かいま〜す｣










そんな放送が男子トイレに流れる











わーわーとまた騒ぎ始めている間に柊先生が現れる











柊｢は〜い！没収〜はい、罰ゲーム……猫羽もな｣











男子｢｢えっ！？｣｣










｢んは〜バレちゃってたかあ〜｣








手前の個室からぴょんっと出て来た猫羽に驚いた顔をしてる三人









｢いやいや、違うんだよ〜？寝ぼけてたら間違えちゃったの！でも誰もいないしいっかな〜と思って用を足してたら三人が入ってきちゃったから慌てて個室に戻ったんだよ〜｣









柊｢はぁ…｣

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