3年A組の猫羽さん

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せんせは準備室に戻ってしまった…から廊下に出ようとドアに向かうと教室前に宇佐美ちゃんと逢沢くんが見えた








またなんかやってんなあ〜








………あ、雛あられ食べたいなあって話するの忘れてた…くそぅ…








美術室を出て宇佐美ちゃんと逢沢くんにニコッと笑い掛けて教室に入る








うわ、水越ちゃんいるじゃん…










甲斐｢…俺達で犯人探ししても意味ねえだろ。答えるのは刑事なんだから｣








｢ふぁ〜ぁ？｣







欠伸をすると全員の視線を感じて目を開ける







｢なぁに…？｣








欠伸は自然現象だから許して欲しいよね








水越｢猫ちゃんさあ、ぶっきーとどういう関係？｣








｢ん〜？｣







諏訪｢とぼけんなよ｣








｢はぁ……昨日は仕方なく質問に答えてあげたけど、どうしてそんなに僕の事聞きたいの？｣







腕を組んで溜息を吐く








｢…言っとくけど、興味本位で聞いてるならやめてくれよ？…そういう奴が…いっちばん嫌いだ｣











＿＿＿『ねえ、Aちゃん。どうしてAちゃんはすぐにおうち帰っちゃうの？』






＿＿＿『えぇ！？Aって門限あるの？ヤバくない？』







＿＿＿『過保護過ぎない？なんかあったの？』










｢はぁ〜…一颯くんもただのお話し相手だよ｣







茅野｢話…相手？｣






｢そーだよっ。教室に来てないだけで、学校にはたまに来てるからね〜その時のお話し相手的な？｣







兵頭｢…猫ちゃんもしかして協力者だったりして〜？｣








兵頭くんの一言で教室の空気が変わった







｢協力者…せんせーの？｣








なんだそれ…そんな……







｢超つまんなっ！｣







想像したらつまんな過ぎてぞっとしたわっ








｢そんなワケないじゃん〜‪w




一颯くんは僕を楽しませてくれるって言ったんだから協力なんて僕に求めないよ‪w｣









甲斐｢なんだそれ｣









｢……卒業までの僅かな自由を…僕は楽しみたいって事｣









諏訪｢…アンタこの状況が楽しいの…？｣








｢僕の日常に比べたら…｣








日常になんて…戻れなくっていい…戻りたくない……









柊｢…猫羽｣






名前を呼ばれて入口を見るとせんせーが僕を手招きして美術室に戻って行く









その背中をパタパタと追いかけた

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