3年A組の猫羽さん

ホームルーム 〈2日目〉 ページ21

一夜明けて…3年A組の教室は……お通夜状態………









｢……なぁにコレ｣










では無かった……







そこそこの音量の音楽と柊先生の謎にテンション高い声で目を覚ました猫羽は目の前に広がる光景にドン引きだ








｢……おや、甲斐く〜んキミはやらなくていいの？｣









机に寄りかかっている甲斐を見つけて声をかける








｢ていうか、机邪魔ぁ〜｣








上履きを脱いでその机の上をぴょんぴょんと歩き甲斐の元へ行く









甲斐｢猫羽…はよ｣








｢おや、随分と不機嫌だね〜｣








甲斐｢…お前は……なんでもねえ｣








｢えぇ！？気になるじゃんかあ〜｣








甲斐の隣の机に寄りかかりぐーっと伸びをする











そこに先生が歩み寄って来て、甲斐が教室を出て行こうとした所を止める









自分が踊らなかったらクラスの皆がどうなるのか…そう言われた甲斐は、渋々踊り始める








｢んはは‪w甲斐くんキレキレだねぇ〜あ、せんせっおはよ〜｣










柊｢猫羽…は、いいや｣









一瞬、踊らせようとした柊は少し考えてそれを辞めた











｢やだな〜せんせ。今踊らせようとしたでしょ〜｣











いじわる〜と言いながら飴を取り出してそれを口に入れる









｢…知らないよ、僕は｣










横目で皆を見てクスッと笑ってから少し寂しそうに呟く猫羽の頭をポンっと触る柊









｢！？ふふっ…なぁにせんせ。ビックリしたよ〜｣









そんな柊の事を目を見開いてからふにゃっと笑う彼女は普通に可愛い









柊｢…皆も甲斐くんに負けないようにね〜｣








一瞬だけ悲しそうな顔をした先生は、ぱっと切り替えてとても楽しそうに教室の前へと歩いて行った












｢なんだよ〜もう〜｣









撫でられた部分を触り、クラスメイトが踊る中机に寄りかかって飴を舐める猫羽











｢…今日も楽しい事…あるといいな〜｣








窓の外を見て呟く彼女の事を見つめる柊一颯…











人質2日目の始まり……

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