3年A組の猫羽さん

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ノートパソコンを閉じてせんせーは顔を上げる







柊｢今日の授業は、これで終わりだ。お疲れ様｣









そう言ったせんせーと目が合った








柊｢茅野、ノートパソコン持って来い…猫羽｣










｢はぁい｣









名前を呼ばれて返事をすると顎をくいっとしてお前も来いとされる










ありゃ…なんか悪い事したかな…？












先生は中尾くんにくっ付いてる水越ちゃんを乱暴に払い除け、中尾くんの足を引きずる












｢……｣









せんせは扉を足で開け教室から出て行く










僕は隣に居る茅野ちゃんを見て笑いかける









｢いっしょ行こっか〜｣









そう言って教卓の前に行きノートパソコンを持った茅野ちゃんを見て教室を出て行く












美術室に入ると準備室に中尾くんを引きずっていく先生が茅野ちゃんに指示を出す











｢………｣












茅野ちゃんはパソコンを置いてから、床に置かれている絵に駆け寄る












そこには引き裂かれたれーちゃんの絵がある









その絵の後ろには………笑顔のれーちゃん











先生が準備室から出て来て、茅野ちゃんの近くに行き｢もういいよ｣と声をかける










柊｢戻っていい｣










｢……じゃあ、戻ろっか〜｣










柊｢猫羽｣











｢……冗談だよ｣












パタパタと美術室を出て行く茅野ちゃんの背中にニコニコと手を振る









柊｢……｣






先生は無言で僕の前に立ち……






｢っ！？たぁ！？｣







デコピンをした








｢うぅ〜？何でぇ？｣








少し涙目になりながらお でこを押さえ先生を見上げる









柊｢……自分で考えて｣









｢えぇ！？嘘でしょー！？｣









柊｢声でかい…もう戻っていいよ｣









｢あ、せんせ。飴補充したいの〜｣









そう言ったら先生は準備室に入って行き僕の鞄を持って来る










｢ありゃと〜♡｣








鞄の中から飴を取り出しポケットに入れる









｢せんせ、りんご味…いる？｣







柊｢……猫羽｣








差し出した飴を受け取りながら僕の名前を呼ぶ








｢…意味なんてないよ、一颯せんせ…また明日ね｣







先生に背を向け美術室を出て行く

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