3年A組の猫羽さん

＊ ページ14

茅野｢景山澪奈は…今年の全国大会でドーピングした事がバレて自’殺した｣





｢…え…？｣







聞き間違いかな…？













柊｢それがお前の答えか｣













……違うよね…れーちゃんは……そんな事絶対しないよっ…？



















柊｢それでいいんだな｣








甲斐｢しつけぇな。それでいいに…｣








柊｢茅野に聞いてんだよ！！！！｣












また机を蹴飛ばしてそう言う甲斐くんに先生は大きな声を上げる










うぅ…怖い……










茅野ちゃんに再び視線を戻す先生











柊｢お前が景山の何を見てきて、何を見てなかったのか。よく考えるんだ｣










先生の重い言葉が僕の心にも刺さる










れーちゃん……










茅野｢今更何を言ったところで澪奈は帰ってきません｣











｢っ…｣










重い……息苦しい…











ギュッと手に力が入る












柊｢これからのお前を変えることは出来る｣













その言葉にハッとして顔を上げると先生と目が合う











そしてまた茅野ちゃんを見る先生












柊｢考えて、答えを出すんだ｣











｢せん…せ…｣











小さくか細い声は誰にも届かない












宇佐美｢あのさあ、なんか二人の世界に入ってるけど、もう答えは出てるから｣











話し始めた宇佐美ちゃんの背中を見つめる











でもその答えというものはとてもつまらないものだった











れーちゃん…は絶対そんな事しない…してないのに……っ！











茅野｢違う｣










茅野ちゃんの強く否定した声が僕の耳に入る













茅野｢澪奈が自’殺したのはそんな理由じゃない｣







……＿＿＿


｢…そんなっ｣











茅野ちゃんの話を聞いて…何も知らない自分に絶望した














れーちゃんにそんな事があったなんて僕は知らない











ゴメンね…れーちゃん……僕がもっと…もっと強ければ……アナタを救ってあげれたかもしれない












れーちゃんが僕を救ってくれたみたいに…

＊→←＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す