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「え……？」
なんだ 、これ ｡
告訴を取り下げる？
……つまり 、もう
戦わない 、ということか？
それとも まだ 、
Aに何か考えがあるのか？
どういうことだ …… ？
呆気なく訪れた “終わり” が
全く腑に落ちない ｡
「本人もおっしゃってましたよ。準備をしてもらったことに対しては非常に申し訳ないけれど、こちらにも都合があるって」
「……」
「最近はよくあるんですよね。こういう、まあ俗に言う、ドタキャンですか？警察沙汰にしたくない面倒臭がりの女性が多くてねぇ」
「……あの、もう一度告訴することは…」
「出来ますよ。いくらでも」
「……そうですか」
とにかく 、連絡をしないと ｡
パンさんの電話番号を聞いて 、事務所を出てから電話をかけてみる ｡
冬の風を 、急に冷たく感じた ｡
「……あっ、パン先生」
『ナムジュンくん？どうした？』
「その、Aがっ……、告訴を取り下げるって」
『ああ、そのことか。２日前に私のもとへやって来たよ』
「詳しく、教えてください」
『えっと… なんか、結構単調な様子だったけどな。事情が変わったから、取り下げると』
「その事情って……、…… …彼女が教えるはず、ありませんよね」
『ああ、何も言わなかった。こちらも無駄な詮索はしなかったよ。電話番号、教えようか？本人たちで話すのが一番だ』
「……！はい、教えてください」
スマホを一旦 顔から離し 、パン先生からの連絡を待つ ｡
……単調な様子 、か ｡
全く想像が出来ない ｡
Aの考えてることが 、
まるで分からない ｡
何故だろう ｡
遊郭の外に出た俺たちは 、
ずっと自由になったはずだ ｡
それなのに 、なぜ ｡
こんなにも 、すれ違うのか ｡
遊郭の中に居た時の方が
お互いを もっとそばに 感じていられた ｡
遊郭の中に居た時の方が
お互いを より深く 感じていられた ｡
「クソ……」
モヤモヤと 、心を埋め尽くしていく暗雲 ｡
テヒョンも 、こんな感覚なのだろうか ｡
嫌な予感がする 、って ｡
気だるい雰囲気を切り裂くように 、
着信音が 震えた ｡
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ゆちこ(プロフ) - ポンナル・・・(号泣) (2020年12月13日 22時) (
レス) id: bc049b52d2 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - スメラルドの伝説みたいですね…最後に報われて良かったと心から安心しました (2020年1月4日 14時) (レス) id: 52952f4d90 (このIDを非表示/違反報告)
yka.(プロフ) - 本当に大好きなお話です。一本の映画を見終わった時の感動、いや、それ以上の世界観に本当に引き込まれました。読んでいる時もう情景が浮かぶというか…本当に大好きなお話です。こんな素敵な作品ありがとうございました。 (2019年8月16日 9時) (レス) id: 537e4a64df (このIDを非表示/違反報告)
kasuminm(プロフ) - とてもとても大好きなお話です。出会えたことに感謝します。今まで読んできた作品の中で一番儚く、綺麗で切ない物語です。ありがとうございます。 (2018年11月24日 12時) (レス) id: 33b54539c5 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 最高すぎる。ユンギは坂を登り彼女は坂を下り、海の見える丘でユンギの煙草の匂いが彼女の鼻をかすめる。青空の下でまた出会う2人。感動しました。 (2018年11月3日 10時) (レス) id: 49a7a7eeba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月
| 作成日時：2018年3月17日 21時
