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ナムの大きな手のひら 。
細く 、節の大きな指 。
私の指と 絡ませる 。
「……ヤキモチですか？(笑)」
「俺のこと買いに来たのにジミンの話ばっかするなんてさ、」
「買いに来たって……ただ会いたかっただけなんだけど」
「Aも酷(こく)だよな。そんなことされて男が黙ってると思うなよ(笑)」
ナムがテーブルを避けて 、
距離を詰めてくる 。
いつもの紳士なナムとは 、少し違う 。
やっぱり優等生キャラは疲れたのだろうか 。
「……優等生はどこに行ったの？」
「Aに会うと調子が狂う」
「ナム…、」
「めちゃくちゃにしてやりたくなるんだよ」
目線を伏せて 、私じゃない どこか一点を見つめるナム 。
…… ナムがそんなこと言ってるの 、初めて見た 。
「……しないけど」
何が彼のスイッチを押したのか 。
ナムと私の視線がぶつかる 。
ナムは眉を下げて 、微笑んだ 。
「……今ちょっと ときめいたよ。(笑)」
「強引な俺？(笑)」
「そうそう」
「割と本心だけどな」
「本心？」
「俺だけ見て」
ナムは私を見つめる 。
私の顔にかかる髪を優しく撫でて 、
頬を撫でて 。
そんなにストレス溜まってるのかな 。
目的変更 。
普通にナムのことを受け止めたくなった 。
今日のところは 、それでいいや 。
「ストレスの捌け口(はけぐち)にどうぞ。好きに抱いてください」
「そんな聞き分け悪い言い方すんな(笑)」
「じゃあなんて言えばいい？」
ナムは宙を見上げ 、少し考えるように うーん 、と呟く 。
夜が更けていくのと同時に 、
いつも優しくて誠実なナムも
今夜だけは 、変わっていく 。
「……いいよ 、って言ってくれたら」
「言ったら…？」
「……めちゃくちゃにする。(笑)」
「あはっ… 破壊神にめちゃくちゃにされるの 、ちょっと怖いな(笑)」
でも分かってる 。
ナムは 、わきまえるところは わきまえるから 。
身を任せても いいと思える 。
ナムの後頭部を引き寄せて 、
おでこをくっつけた 。
「……いいよ？」
ナムの瞳の色が変わった 。
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百合梛 - 初めまして、頁を捲るのが惜しい位に面白い作品です、他の作品とは違う読みやすさと魅せられる物が有ります、如月様の御挨拶の書き方もとても素敵で感動しております。第二幕これから魅させて頂きます。 (2019年7月23日 15時) (
レス) id: 620040a8de (このIDを非表示/違反報告)
ゆ わ こ(プロフ) - ただ好き。こういうお話が好き。 何回も読み直してしまう (2018年11月16日 18時) (レス) id: 41ddd5c2e8 (このIDを非表示/違反報告)
ЯeI(プロフ) - とても簡潔に感想を言いますと、やたら行間が多くて読みにくい、会話に(笑)という表記がよく出てくるのが小説的には…という感じでした。それ以外は真似したくなるような所ばかりで、ありきたりな設定の中に色々と詰め込まれてて面白かったです。外伝頑張ってください。 (2018年3月23日 22時) (レス) id: 916ce16a17 (このIDを非表示/違反報告)
sunshine。。。(プロフ) - 面白い。 (2018年3月4日 10時) (レス) id: a43e5c801b (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - 途中途中がエロすぎますよwあ、いい意味でですよ！？しかもみんなの特徴をすごい掴んでいてめっちゃ好きです！しかも所々がかっこいいです！何回も読み返したくなる病にかかりましたw第二幕楽しみにしてます！これからも頑張ってください！応援してます！！！ (2018年2月26日 15時) (レス) id: 0f8c4a85df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月
x他1人 | 作成日時：2018年2月17日 15時
