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ジンくんの大きな瞳 。
揺るがない 。
男の人と 女性とが 繋がっている時間っていうのは
その人の全てが 、無自覚のうちにさらけ出される 。
それなのに 、瞳はなんにも変わらない 。
出会った瞬間から 、そうだった 。
早く気付けばよかった 。
「人を笑顔にすることが出来る俳優になること」
なんの ためらいも無く 、そう答えた 。
頬が 緩(ゆる)んでしまう 。
「僕、何があってもめげない。今はこんなんだけど、絶対に一流になって一人でも多くの人を喜ばせられるような、そんな俳優になる」
「…… そっか…」
「あれ、あんま興味ない？(笑)」
「いや、そうじゃなくて ── 」
…… なんでだろう 。
ここで 、不特定多数の男の人たちと関わりを持つのが “当たり前” になった頃から 、冷えきったはずの
私の心 。
だけど 、ジンくんは
ナムや 、グク 、みんなとは違う
別の温もりをくれる 。
ただ真っ直ぐに夢を見ているから 、だろうか 。
“下らない”って 、笑うことも出来るはずなのに 、
何故か ジンくんから目が反らせない 。
「……いいな、って。思った」
ジンくんは微笑む 。
そう 、その笑顔 。
ぐらっ と、心の中の大切な何かが 揺れてしまう 。
ジンくんの瞳は
初めて見たとき 、哀しそうに見えたけれど 。
もしかしたらそれは……
…… 私自身を 、ジンくんが映していただけなのかな 。
… 深読みしすぎかな 。
何にせよ 、ジンくんは 素直 。
接待やってるってことは 、多少 汚れているんだけど 、それでも不思議と綺麗に見える 。
要注意人物 。
また仕事が増えた 。
「…… なんか、Aって可愛いね」
「なにそれ(笑)」
「汚れてないから」
「……汚れてるよ？」
「いや、そうかも知れないけど … なんか、俺が知ってる女の人たちとは違う。どう言えば伝わるかなぁ〜、これ… 」
…… ほら、やっぱり 。
このままジンくんと居続けたら 、私が私でいられなくなるような気がする 。
何も言わず起き上がって 、服を着る 。
「A… ？もう帰る？」
「……うん、用は済んだから」
「……」
もう会わない方がいいかな 。てか 、会えないかも 。
今日 ジンくんと寝られたのも 、奇跡的なことなんだから 。
「 ……また来てよ」
ジンくんの声 。
振り向かずに 、部屋を出た 。
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百合梛 - 初めまして、頁を捲るのが惜しい位に面白い作品です、他の作品とは違う読みやすさと魅せられる物が有ります、如月様の御挨拶の書き方もとても素敵で感動しております。第二幕これから魅させて頂きます。 (2019年7月23日 15時) (
レス) id: 620040a8de (このIDを非表示/違反報告)
ゆ わ こ(プロフ) - ただ好き。こういうお話が好き。 何回も読み直してしまう (2018年11月16日 18時) (レス) id: 41ddd5c2e8 (このIDを非表示/違反報告)
ЯeI(プロフ) - とても簡潔に感想を言いますと、やたら行間が多くて読みにくい、会話に(笑)という表記がよく出てくるのが小説的には…という感じでした。それ以外は真似したくなるような所ばかりで、ありきたりな設定の中に色々と詰め込まれてて面白かったです。外伝頑張ってください。 (2018年3月23日 22時) (レス) id: 916ce16a17 (このIDを非表示/違反報告)
sunshine。。。(プロフ) - 面白い。 (2018年3月4日 10時) (レス) id: a43e5c801b (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - 途中途中がエロすぎますよwあ、いい意味でですよ！？しかもみんなの特徴をすごい掴んでいてめっちゃ好きです！しかも所々がかっこいいです！何回も読み返したくなる病にかかりましたw第二幕楽しみにしてます！これからも頑張ってください！応援してます！！！ (2018年2月26日 15時) (レス) id: 0f8c4a85df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月
x他1人 | 作成日時：2018年2月17日 15時
