責務 ページ32
「A？俺。」
「…いっつもそれだね、オレオレ詐欺でしょ。」
「すぐ出ないお前が悪いんだろ！？」
昨晩、楽しくて気付きもしなかった。見れば、携帯に数件着信を受けている。
「で、ルドルフはどう。
あいつ、相変わらず全然連絡してこないんだけど。」
「淳、亮のこと嫌いだからね」
「？！嘘だろ」
「嘘だよ。バカじゃん？」
「死ねブス！！！！！」
ブラコンは今日も元気だ。
ちらりと淳を見ると、彼はハチマキを巻くのに苦戦していた。呆れつつ、貸して、と手に取る。
「私も淳もちゃんと元気だよ。ルドルフの部員がいい人たちばっかりで、人見知りの淳でもちゃんとやってける理由がわかった感じ。」
あ、り、が、と、う、と淳は笑う。
もう転校から半年経つ。いい加減、ハチマキくらい巻けるようになりそうなものだけど...。
「...いい人だけどね、相方のアヒルにちょっと甘やかされてるっぽい」
「？！甘やかされてないけど」
「ほら亮のせいでワガママがデフォになっちゃったじゃん」
「俺は悪くない」
不貞腐れた声で言われたのがおかしくて、声を出して笑う。
電話口で不満気な彼氏(こういってみると未だに恥ずかしい)は、「心配くらいまともにさせろよ」と理不尽なため息をついていた。
「心配いらないって、安心してよ。」
「いるいらないじゃなくて、
その、彼氏として当たり前なのかと思ったんだけど」
「変に責任感じないでいいのに...」
憎まれ口を叩いたはいいけど、ちょっと嬉しかった。
彼女と呼ばれたのも相まって、頬が熱い。きっと亮もそうなんだろう。
無理に彼氏彼女にならなくていい、と以前言ったのだけれど、亮はなにかずっと焦っているみたいだ。
「とにかく____ｶﾞﾁｬ」
「え。なに淳」
突然むくれた弟の方が、私の目をじっと見つめる。
真っ黒で綺麗だな、亮の方がつり目だな。なんて間違い探しのように見つめ返していると、淳はようやく口を開いた。
「僕の前で亮とイチャつくのやめてよ、せっかくルドルフに来たんだからさ。」
少し驚く。
「どうしたの淳。ヤキモチ？」
「...そうだよ」
「我慢してたけど、僕，やっぱりAのこと、譲りたくないみたいだ。」
...
お久しぶりです。作者です。
1年以上ぶりの更新になり、大変申し訳ございません。
またこれから少しずつ更新させていただきますので、気長にお付き合い頂けましたら幸いです。
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柚(プロフ) - コマチさん» お久しぶりです！そして大変お待たせしました(> <)ありがとうございます！2人とも不器用だから、そううまく進めるかはわかりませんが、また気長にお付き合い頂けたら嬉しいです！ (2018年7月13日 1時) (
レス) id: 837c306f08 (このIDを非表示/違反報告)
コマチ(プロフ) - お久しぶりです！淳君やばいですね！！この展開待ってましたってキャーキャー言いながら読ませてもらいました！！ (2018年7月8日 1時) (レス) id: f93cb9c376 (このIDを非表示/違反報告)
柚(プロフ) - 遥真さん» こんばんは、コメントありがとうございます！久しぶりに覗きに来たら嬉しいコメントを頂いていて有難いです^^*これからまたボチボチ更新していきたいと思いますので、応援よろしくお願いします！ (2018年7月6日 21時) (レス) id: 39566cff20 (このIDを非表示/違反報告)
遥真(プロフ) - 更新止まっちゃってる感じでさみしいです(´；ω；｀)最近見たんですが木更津兄弟大好きなので復帰してくれたら嬉しいです！いつでも待ってます！！ (2018年5月13日 12時) (レス) id: 1343a1ad07 (このIDを非表示/違反報告)
柚?(プロフ) - コマチさん» ありがとうございます〜♪ヽ(´▽｀)/ルドD2大好きなので書いててとっても楽しかったです♪はい！ぜひ楽しみにしててくださいな(^ー^) (2017年2月15日 20時) (レス) id: 1d4a68c889 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚 | 作成日時：2016年12月14日 3時
