十夢 伝言 ページ17
とは言え、柱としての仕事を忘れるわけにはいかない。
鍛錬に一区切りついたので、雨屋敷の使用人に半ば無理矢理Aの予定を訊くと、Aは明後日に任務と言った。
俺の予定と綺麗に被ってしまっている。
まるで、仕組まれたようだ。
「それとぉ!!
雨柱様からの伝言があるんですよぉ!!」
「は? 伝言……?」
「ですから、離してください!!
伝言、言いませんよ!!」
「……チッ」
仕方なく、生意気な使用人を下ろしてやった。
「こっちが舌打ちしたいんですよっ!
は〜、もう、厄介な子に絡まれたらってそうゆうことですか……」
「テメェ、さっきから何を言ってやがる」
「雨柱様からの伝言ですよ。『厄介な子に絡まれたら
明日の朝に雨屋敷にて話を聞こう
と、言いなさい』と仰っていました」
「……」
つまり、ここまでの展開は読めてたってわけだ。
「Aに分かったって、言っとけ」
「……、了解です」
「不服そうな、その地味な面は見逃してやる。引き留めて悪かった、じゃあな」
「……! では、音柱さま」
なんだよ、ちゃんと敬語使えんじゃねぇか。
あいつに会ったら、部下の教育が出来てねぇ。
と、そんな
######
何度も墨を付けた筆をようやく置く。
『こんなものを書いてしまう、弱い私でごめんね
天元』
ふと呟いたそんな一言は、誰の耳にも届くことは無い。
75人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ドナドナ(プロフ) - 心さん» アバババ……il||li (OдO`) il||li あぁ、宇【随】さんになっとる……。気づいてませんでした、教えていただきありがとうございますっ!!m(__)m 更新楽しみにしてくれていて嬉しいですっ! (2019年9月20日 4時) (レス) id: 211f5abed1 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - これからの展開を楽しみにしてます!更新頑張ってください!宇髄さんの髄が間違ってます。 (2019年9月19日 15時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
ドナドナ(プロフ) - かなとさん» なんとか、これで消えたとは思います……。すみません、度重なり……。一度、編集保存をするとオリジナルフラグは勝手に立ってしまうのでしょうか? (2019年9月12日 20時) (レス) id: 211f5abed1 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - またフラグ立っていますが。 (2019年9月12日 20時) (レス) id: 67761ef613 (このIDを非表示/違反報告)
ドナドナ(プロフ) - かなとさん» すいません!! 外せていないことに気づいていませんでした。教えてくださり、本当にありがとうございます。次回からこのようなミスが二度と無いように確認をします。いま、サーバーの問題? なのか編集が出来なくなっているので、出来次第早急に外します。 (2019年9月12日 18時) (レス) id: 211f5abed1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ドナドナ | 作成日時:2019年9月12日 7時