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八夢 私と君は家族じゃない ページ14

「………あぁ、死んだ」

『そうかい。

何処を攻撃されていたのか分かるかい?』

「いや、気づけばお前が血反吐を吐いていた」

『困ったね、対策のしようが無いな』

いつもと変わらぬ調子の相づちだ。

「……だから、ここ数日間の任務には──」

『それは駄目だ』

凛とした有無を言わせぬ強い声だった。
昔によく聞いた、懐かしい声だった。

それが故、感情の制御が出来なくなった。


「……っ、それじゃあお前は死ぬじゃねぇか!!」

『そんなことで任務が休めると思うのか……?

隊士個人(・・)の命が最優先だというのなら、鬼などは殺せないっ!!

いつから、そんな甘ったれた事を言うようになった!?』


Aの怒鳴り声をその日、初めて聞いた。

そうして、怒りに震える瞳も初めて見た。

「Aっ──」

『音柱・宇髄 天元、公私混同をさせるな。

君の階級は柱だ、そんなことは許されない。

それに、





私と君は家族じゃない』





「あっ!!! 天元さま〜〜!! やっと見つけましたよぉ、Aさんの所に行ってたんですね」

「須磨……」

当たり前だ、朝起きたら旦那がいないのなら探しに来るのは。

「おはようございます、Aさん!」

『おはよう、須磨ちゃん。

宇髄君、随分と疲れているようだから休養させてやってくれ』

また、いつも通りの穏やかな話し方だ。

「そうだったんですか、天元さま。確かに、最近は任務も多かったですね……」

『安眠効果のある薬でもつくってあげたらどうだろう?』

「確かに!! そうしましょう!!

あ、あと、これから朝ご飯なんですけど、一緒に食べます?」

『……! あ、いや、遠慮しておくよ。鍛錬をこなし終わってない』

少し驚いた表情の後、気まずそうに顔を逸らしそう言った。

「そうですか……。食べたかったらいつでも来て下さいね! ほら、天元さま帰りますよ!?」


そう言われ、須磨に腕を牽かれた。

されるがままに、少し進んだとき、


『君の守るべきものは彼女たちだろうに……』


と、

そんな寂しい呟きが零れたような気がした。

. +『藤花舞い散る中』→←七夢 ただその体温が愛おしかった



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設定タグ:鬼滅の刃 , 宇髄天元様   
作品ジャンル:アニメ
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ドナドナ(プロフ) - 心さん» アバババ……il||li (OдO`) il||li あぁ、宇【随】さんになっとる……。気づいてませんでした、教えていただきありがとうございますっ!!m(__)m 更新楽しみにしてくれていて嬉しいですっ! (2019年9月20日 4時) (レス) id: 211f5abed1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - これからの展開を楽しみにしてます!更新頑張ってください!宇髄さんの髄が間違ってます。 (2019年9月19日 15時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
ドナドナ(プロフ) - かなとさん» なんとか、これで消えたとは思います……。すみません、度重なり……。一度、編集保存をするとオリジナルフラグは勝手に立ってしまうのでしょうか? (2019年9月12日 20時) (レス) id: 211f5abed1 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - またフラグ立っていますが。 (2019年9月12日 20時) (レス) id: 67761ef613 (このIDを非表示/違反報告)
ドナドナ(プロフ) - かなとさん» すいません!! 外せていないことに気づいていませんでした。教えてくださり、本当にありがとうございます。次回からこのようなミスが二度と無いように確認をします。いま、サーバーの問題? なのか編集が出来なくなっているので、出来次第早急に外します。 (2019年9月12日 18時) (レス) id: 211f5abed1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ドナドナ | 作成日時:2019年9月12日 7時

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