一夢 その手を振り払った。 ページ2
やめろ。
なんでそんな死ぬみたいなこと──。
「ハッ……！？」
〜〜〜〜
『だいじょーぶかい？』
伸ばした手は温かく包まれていた。
「あ……、え？ A？」
『うん、なんかね、宇髄君がうなされてるって須磨ちゃんが泣きついてきてね』
驚いて起きると、不安げにこちらを見つめるAの顔が映った。
温かく包まれた手をAから乱暴に振り払う。
『あっ……』
「風呂入って来る。その間に屋敷から出とけよ」
冷たくそう言って突き放しても、Aはまた優しく笑う。
それにまた、嫌気が差して早足で風呂場へと向かった。
例え、今振り返り一言謝るだけの簡単なことでこの傷ついた関係が終わるとしても。
〜〜〜〜
「Aざあぁぁぁぁ！！！」
『ほらほら、女の子がビービー泣かないの』
「だっでぇぇぇ、天元ざま”がぁぁ！！ あ”ん”ま”り"でずぅぅ！！」
『あぁあぁ、鼻水まで垂らして……須磨ちゃんったら』
先刻、天元君が風呂に行った後に私を呼んだ須磨ちゃんが天井から出てきた。
出てくる場所もびっくりだが、天元君と私の良いとは言えない空気に責任を感じたのか、彼女の顔は涙と鼻水でべっとりとついていたことの方が印象深い。
そりゃあ、びっくりするだろう。
天井から突然、鼻水を垂らしながらギャン泣きする女の子が現れたのだ。
きっと、鬼もびっくりだろうね。
須磨ちゃんの鼻水をハンカチで拭きながら、そんはこと考える。
そういえば、
天元君、反抗期長いなぁ。
あれ？ 何カ月か……、いや、2年は経ってるね。
『はぁ〜、寂しいなぁ……』
8年間も育ててきて、ここまで冷たくされちゃうとね。
距離を置いた方が良いのかと、形だけは【天元君】から【宇髄君】に呼び方を変えたのだけれど。
『じゃあ、須磨ちゃん。私はそろそろ』
「へ？ もう行っちゃうんですか？」
『うん。宇髄君が風呂から上がるまでに屋敷から出てって言ったのは聞こえたでしょ』
「だがらって……！」
須磨ちゃんの頭をぽんぽんと撫で、玄関へと歩いて行く。
私たちは家族でもない、切ろうと思えばいつでも切れる。そんな関係だ。
宇髄君もここに居場所を自分で作っていった。
そこに私の存在は不必要だ。
理解しているんだよ、反抗期ではないよね。
でもね、決して認めてしまいたくはないんだ。
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ドナドナ(プロフ) - 心さん» アバババ……il||li (OдO`) il||li あぁ、宇【随】さんになっとる……。気づいてませんでした、教えていただきありがとうございますっ！！m(__)m 更新楽しみにしてくれていて嬉しいですっ！ (2019年9月20日 4時) (
レス) id: 211f5abed1 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - これからの展開を楽しみにしてます！更新頑張ってください！宇髄さんの髄が間違ってます。 (2019年9月19日 15時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
ドナドナ(プロフ) - かなとさん» なんとか、これで消えたとは思います……。すみません、度重なり……。一度、編集保存をするとオリジナルフラグは勝手に立ってしまうのでしょうか？ (2019年9月12日 20時) (レス) id: 211f5abed1 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - またフラグ立っていますが。 (2019年9月12日 20時) (レス) id: 67761ef613 (このIDを非表示/違反報告)
ドナドナ(プロフ) - かなとさん» すいません！！ 外せていないことに気づいていませんでした。教えてくださり、本当にありがとうございます。次回からこのようなミスが二度と無いように確認をします。いま、サーバーの問題？ なのか編集が出来なくなっているので、出来次第早急に外します。 (2019年9月12日 18時) (レス) id: 211f5abed1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドナドナ | 作成日時：2019年9月12日 7時
