9話 ページ9
.
廊下を歩きながら、伏黒と話す。
ちょくちょく呪霊は出てくるけど、弱っちいのばっかですぐに祓えた。
なんかもう細々と祓うのも面倒だし、建物ごとやっちゃえばいいんじゃないの?
風水的にもよさそうだしさ。ねえ。
「夜ご飯どうしよっかな」
「昼飛ばして夜かよ」
「何時ぐらいに帰れそうなの」
時計を見て、11:00ぐらい?と言う伏黒と一緒に微妙、とため息を吐いた。
無駄にこの保育園広いし。無駄に呪霊は多いし。
なんか気持ち悪いし??この気持ち悪さを払拭する話ないかなー……あ。
「伏黒って好きなタイプどんな人なの?」
「……善人」
「はー!!じゃ私は無理だわ」
「当てはまろうとしたのかよ」
「伏黒だったら当てはまりたいよねって話」
ほら、虎杖とか『ケツとタッパのある女』でしょ。
冥さんじゃん。九十九さんじゃん。
てか当てはまりたくないし。虎杖の好きなタイプとかなんか嫌。
「オマエ、って言ったらどうする」
「え?はは、それ好きなタイプじゃないじゃーん、って笑う。好きな人の時に挙げるやつでしょそれ」
「まあ……そうかもな。乙原は?」
「私〜?」
好きなタイプか……考えたこともなかったな。
私昔から恋愛ごとには縁がない人間だからさ。
てか呪術師だからそんなこと考えてらんないよね。私も好きな人居なかったわけじゃないけど、呪術師だからって諦めたし。
.
355人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きゆさずき | 作成日時:2023年8月10日 23時