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6話 ページ6

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「そういえば伏黒、最近五条先生への当たり強くない?なんかあったの」





隙あらば悪口言ってんじゃん。


私最近の伏黒なら五条先生を暗殺するのもおかしくないと思うの。


どうなの、と伏黒を覗き込む。伏黒は目を逸らしてから首に手を置いた。





「……最近ウゼェんだよ、あの人」

「え、あの人にウザくなかった期間なんてなくない?」





語尾に(笑)が付きそうな勢いで話す。


前に居る伊地知さんが「(あの人呼びされてる五条さんって一体……)」と思っていそうだが気にしない。





「いや、俺の色恋絡みで」

「え」

「へっ!?」

「え、伊地知さん?」





危うく事故りかけた伊地知さんに「大丈夫ですか」と聞く。


「大丈夫です」と言いながら申し訳なさそうにしている伊地知さんは、恐る恐ると言った風に口を開いた。





「私……五条さんからその話聞いたんですけど……本当だったんですね」

「……それ、誰が相手とか聞いてませんよね」

「す、すみませんすみません……!えっと、家入さんも知っているかと……」





かなりの最低音で相槌を打った伏黒。

ヤクザに絡まれた社畜の如く怯えている伊地知さん。

何もかもがちんぷんかんぷんな私。

知らないところで殺意を向けられている五条先生。





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作者名:きゆさずき | 作成日時:2023年8月10日 23時

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