4話 ページ4
.
「A、来て早々ごめんなんだけど、任務」
星が付きそうなくらいのテンションで言う五条先生。
ごめちょ、とふざけた謝罪をしてきてぶちギレそうになった。
ふざけてんのだろうか。
「あ、恵も一緒ねー」
「なにそのついで感」
迷惑しちゃうわあ、と伏黒を振り返る。
伏黒は不服そうな顔をしながらも廊下に出た五条先生に続いた。
「A、頑張りなさいよ!ほら、虎杖も!」
「うお!ん?おー、がんば」
野薔薇が虎杖の肩をぶっ叩いたせいで、虎杖が真剣にやっていたトランプドミノが倒れかけた。
……え、それどうやってんの?そして野薔薇、急に応援とか何?怖すぎ。
普段は私が任務に行こうとどうでもよさそうな野薔薇の珍しい応援に困惑しながら「おー……」と返した。
教室から廊下に出る。
結構前に二人とも出ちゃったし、誰も居ないかなと思っていたが、伏黒が私を振り返っていた。
やべ、と伏黒に駆け寄った。
「ごめん、先生は?」
「あの人も任務だって。詳しいことは伊地知さんに聞けって」
「まーた伊地知さんに投げ捨てて……」
今度胃薬でも渡すか。
可哀想だよね、と言い合って校門の外に居る伊地知さんの元に向かった。
.
355人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きゆさずき | 作成日時:2023年8月10日 23時