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19話 ページ19
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「テメェ……野薔薇からの使者デスカ？？」
「カタコトになってるからA。落ち着いて。あと僕の回答次第では野薔薇抹消しようとしてるね？？」
「誰が野薔薇だけと？」
「あ、僕も殺られるわこれ。でも大丈夫。僕、最強だから」
キャピ☆と効果音がつきそうなほどの動きを現役JKの前でするアラサー。
痛いよ痛い。本当痛い。ママ〜！！絆創膏！
いや違う、そんな茶番をやってる場合じゃなくて。
「ほんっと、野薔薇の言うことなんて聞かなくていいですから。アイツも面白がってるだけだし」
「野薔薇は『真面目に応援してるわよ。映画みたいな恋愛を見るのは飽きたの』って言ってたね」
「なんか良いこと言った風にしてるけど、観賞用としてるじゃん。やっぱ楽しんでんじゃん。それで大方野薔薇に『恋愛はスパイスよ』的なこと言われたんでしょ」
「…………なんか僕達、野薔薇図鑑作れそうだね」
嫌だな、それ。
野薔薇が分かりやすいってのもあるし私達が理解しすぎてしまったというのもある。
いや本当最悪。なんであんな愚かな思考を身透けるようになってしまったんだ。
はあ、とため息を吐くと見かねたらしい先生が「でもね」と声を上げた。
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作者名：きゆさずき | 作成日時：2023年8月10日 23時
