13話 ページ13
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「恵くぅん、どうすればいいと思う?」
「そうだな……俺の部屋来るか」
「え、君そこは二択じゃないの??」
なんでなん、と小首を傾げれば何言ってんだ、という視線をお見舞いされる。
え??何??私が悪いの???
「いや、男子寮に入るのは気が引けるから、無理。あ、伏黒がこの部屋に居てくれるならいいよ」
「キャッサバ5個で」
「交換条件の選択肢が意味分からなさすぎる」
火付けたりしないよな??重油まみれのカモメと同じ末路にならないよな??
そう詰め寄れば無視された。絶対やるだろオマエ。
「乙原オマエ、こんな簡単に男を部屋に入れていいのか」
「え、恵じゃん。むっつりじゃん」
「むっつりだからなんだよ。あと俺はむっつりじゃねェ」
至極当然といった風に言う伏黒に「胸に手を当てて自分がむっつりか考えなさい」と聖母マリア様も顔負けの助言をしてあげた。
ちなみにめちゃくちゃ無視された。おい聞け大天使からのお告げだぞ!(神聖な大渋滞)
「何さ、私が襲われると思ってんの?」
「まあ……可能性はなきにしもあらずだろ」
「そこはあるって言えよ」
なんで前提にないがあるのさ。
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作者名:きゆさずき | 作成日時:2023年8月10日 23時