雨のパレード【4】

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正「俺らと出会ってから、新しいことやりたいって殺すのやめたけど。」




丈「その最後に殺された被害者は、大橋の幼なじみや。」




丈一郎さんのその言葉に、Lilの皆が勢いよく振り向いた。





私はあの時西畑さんの口から聞いたからわかっていたけれど、やはり胸がスーッと冷たくなるような感覚が走る。






琉「じゃあ、大橋くんって元々。」



大「普通の大学生やったよ。あの子が殺されるまでは。」





そう笑う大橋さんの顔は、どこか冷たかった。



丈「俺は元々刑事やった。未然に犯罪を防ぐ部署に所属してて、その事件の担当やった。」




彪「えっ、そうやったんですか！？」





丈「ああ。大橋の幼なじみが次の被害者にピックアップされてたのに、守れんかった。」





丈一郎さんが、悔しそうに言葉を吐き出す。









元々大学生と刑事だった二人が、この世界にやってきたのはきっと西畑さんが原因だろう。




2人は言ってないけど、なんとなく想像がついた。






幼なじみを殺された大橋さんと、事件を防げなかった丈一郎さん。





2人が手を組むのも分かる気がした。

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